2010年11月23日(火)
真吾オジサンの雑感
「行政不況」について。
宝島SUGOI文庫に、「行政不況」という本がございます。
この本の著者は、帝国データバンクの方です。
「2009年6月19日 第1刷発行」と書いてあります。
この本もなかなか面白かったです。 ^^
まえがきにこのように書いてあります。
「改正貸金業法」「改正建築基準法」「改正独占禁止法」「金融商品取引法」「特定商取引法」・・・・法改正ラッシュ、それにともなう規制強化を受けて、
「行政不況」「官製不況」といった悲鳴が上がっている。
一連の法改正に共通するのは、「消費者保護」「反社会勢力の排除」である。
相次ぐ食品偽装や悪徳商法の横行、経済マフィア化の進行を見れば、消費者保護、反社会勢力の排除を目指す政策は当然の流れである。
しかし一方で、法改正で関連業界の淘汰を招き、格差の拡大をさらに加速させ、個人消費の冷え込みに影響を与えているのも確かである。
さらに問題なのは、改正法に対する過剰反応が引き起こしているレピュテーションリスク(風評被害)が蔓延し、多くの企業がそれに巻き込まれていることだ。
加えて、各種改正法が、互いに“負の連鎖”を引き起こし、企業活動に負荷をかけていることも見逃せない。
(略)
そこには縦割り行政の弊害も顔を覗かせる。
改正法の内容を見ると、現場や実務に即したものとはいいがたく、新法が及ぼす影響について分析不足の感は否めない。
(略)
真吾オジサンは、「その通り!」と思います。
浮世離れした法律には、弊害が多いように思います。
考えものです。
この本はいい本のように思いました。
働いていらっしゃる方のみならず、学生さんや、専業主婦の方にも読んで頂きたい本です。