2010年3月8日(月)
真吾オジサンの雑感
「中村うさぎ」さんについて
真吾オジサンは、この中村うさぎさんの上梓された文庫本は、ほとんど持っております。
この中村うさぎさんの文章は、面白いのです。
文春文庫の「ババア・ウォーズ 新たなる美貌」から引用します。
「・・・やっぱり金だけでもなく身体だけでもなく、私という人間のすべてを愛して欲しい、という高望みをどうしても捨てられないのだ。
ええ、高望みですとも。
だって、自分自身が、男の全てを愛することなんてできないもの。
自分にできないことを他人に求めるのは、高望み以外の何物でもなかろう。
わかってるわ。
わかってるけど女は、自分を丸ごと愛して欲しがる生き物なのよ。
何故なら、愛されないと価値がない、と思い込んでるから。
仕事で評価されることも、顔や身体を褒められることも、そりゃ確かに嬉しい。
しかし、たとえば知性も美貌も金もすべてを手に入れ、それなりの社会的評価を得ていたとしても、
たったひとりの男から本気で愛してもらえないという、その些細な傷が、女の自己評価を暴落させるのである。
これは、絶対に間違った評価基準だ。
実際には、恋愛に挫折したくらいで、そこまで自分の価値が落ちるはずなどないからだ。
そんなことは、女だってバカじゃないから、ちゃんと頭では承知している。
が、いくら承知していても、心のどこかに大きな穴が開いてしまうのは止められないの。
不思議だわ。
この穴は、いつから、誰によって、女の心に埋め込まれたのでしょう。」
男性諸君よ、こんなことは「女・子供のいうこと」と思わないでもらいたい。
真吾オジサンなどは、上記の中村うさぎさんの悲痛な叫びに、男性諸君には少しだけでも耳を傾けて貰いたいのであります。
特に、中村うさぎさんという女性に限ったことではないと思えるのです。