2010年4月25日(日)

 

真吾オジサンの雑感

 

 

「歴女」について。

 

 

最近の若い女性で、歴史好きの女性のことを指して、「歴女(れきじょ)」というのだそうです。

 

以前にも簡単に、この雑感でも触れました。

 

いい傾向だなと、真吾オジサンは思っております。

 

 

今日は、そんな歴女の方々への提言というべきものです。

 

 

この歴女の方々は、多分、戦国時代の本や、明治維新前後の本も、きっとご覧になられておられることかと思います。

 

この歴史小説を読んだ後でも、前でもいい。

 

是非、将棋か、チェス、囲碁を覚えて貰いたいのです。

 

 

上記のようなものでなくてもいい。

 

スポーツでもいい。

 

「実は、この件には一家言を持っている」くらいになって頂きたいのです。

 

 

そうしてあらためて、上記の戦国時代や明治維新前後の小説を読んでみる。

 

ずっと、歴史小説を見る視点が変わってくると思いますよ。

 

本当に面白い作品と、そうでない作品の見分けがつくようになるかもしれませんよ。

 

 

武田信玄と上杉謙信との、第四回・川中島の合戦を例にしてみましょうか。

 

妻女山に陣を構える上杉軍を、キツツキの戦法で八幡原へ追い出し、挟みうちにしようと企てた武田軍。

 

いつもより夕食つくる煙が多く上がっているのを見て、武田軍の動きを察知した上杉軍。

 

そして夜に、深い霧の中、妻女山を下りた上杉軍。

 

そして、霧が晴れたころには八幡原で、車がかりの戦法で優位にたった上杉軍。

 

山本堪助という軍師を失いながらも、必死で上杉軍に決め手を与えないで凌ぎ、妻女山へ向けた軍の挟みうちに賭ける他ない武田軍。

 

そして、八幡原に到着した、妻女山へ向けた武田軍が反攻をして、引き分けくらいになったのです。

 

頼山陽の漢詩の舞台ともなった歴史の名場面ですね。

 

 

これを、将棋で例えるなら、こんな感じでしょうか。

 

金矢倉に組んだ武田軍。

 

6七の金を使って、5六へと進め、さらにこの金を使って、敵陣を突破しよう・勝負を決めてしまおうと、五段目に金を進めました。

 

ところが、武田信玄が、将棋盤に前のめりになって考えているのを見て、事前にその動きを察知した上杉謙信。

 

武田軍の玉に近いほうの、端の位をとり、桂馬を跳ねて、武田軍が5六金とくるのを、指をくわえて待っていたのです。

 

一見、好手のように思える五段目に進めた金も、実は疑問手だったようです。

 

上杉軍による、武田軍の玉頭へ向けての猛攻が続きます。

 

しかし、流石は歴戦を経ているだけに、受けも強い武田軍。

 

真田の軍は、謂わば、守りの方のもう一枚の金です。

 

この金が光り輝く働きを続けて、上杉軍に決め手を容易にはあたえません。

 

苦しいながらも、五段目の金を引いて、さらにもうひとつ引いて、粘る武田軍。

 

そして最後には、どうにか、千日手に持ち込んだといったところでしょうか。

 

 

どうです?

 

将棋は、面白そうでしょう?

 

歴史小説だけではなく、もう一歩話をすすめて、上記のようなゲーム・スポーツも始めてみては如何ですか?

 

きっと、ものの見方に厚みが加わると思いますよ。

 

 

 

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