2010年4月9日(金)
真吾オジサンの雑感
「句集」について。
今日、真吾オジサンの家に、句集が届けられました。
以前、道楽で俳句をしていたときに、真吾オジサンが御世話になっていた大先輩の方の句集が届いたのです。
その句集の「序文」には、全国でも有名な先生が書いておられました。
この大先輩が、この「句集」を上梓されたことを、本当に嬉しく思いました。
真吾オジサンは、俳句から離れて随分と経つのですが、俳句を拵えていたころを思い出しております。
この大先輩は、広島では知らぬものはいない某有名地方銀行の総務を24年間、御勤めをされた方です。
驚くほどの読書家の方です。
法律のこと、簿記のこと、中国の古典のこと、日本の伝統文化のこと、宗教のこと、地元の歓楽街の流川のこと、マルクスのことを含めた経済学のこと、そして俳句のこと、
どの知識も、生半可なものではありませんでした。
この方の代わりの方を探すことは、難しい。
また、この方は、ご自身でも言っておられましたが、右翼なのです。
それも、ウルトラ右翼なのです。
見た目の雰囲気が、銀行員にとても見えないのです。
土建屋の親方さんのような雰囲気の方でした。
真吾オジサンなどの、お尻が青い輩などは、お前呼ばわりされて、一喝されたものです。
でも、真吾オジサンはこの方が今でも、好きなのです。
或る時、真吾オジサンは、この大先輩に、「〜さん、文心雕竜(ぶんしんちょうりょう)を御存じですか?」と伺ったことがございます。
大先輩「? 知らん」
真吾オジサン「面白かったです。 是非、ご覧になられてみて下さい。」と申し上げたことがあります。
そして、後日、
大先輩「文心雕竜、すご〜く、参考になった」とおっしゃって下さいました。
そして、真吾オジサンに、その大先輩のお勧めの本を教えて頂いたことがございます。
まさに「清濁併せのむ」方だといってよい方です。
銀行の総務のお仕事いえば、高杉良著の「金融腐蝕列島」を思い出される方がいらっしゃるかも知れませんね。
都銀と地銀との違いはございますが、重なる面も多いのかも知れませんね。
そういえば、真吾オジサンは、この大先輩にこのように伺ったことがございます。
真吾オジサン「〜さん、こないだの日経の記事に銀行の不良債権のことが書いてあったんですが、その記事に拠ると、不良債権の問題は闇世界の問題があるとか・・・、そんなものなんですか?」
大先輩「そんなんばっかりじゃ・・・、わしの経験したことは本にしたら小説になる。」
大変な御苦労あった御様子でした。
真吾オジサンは、二の句が継げなくなってしまいました。
でも、その御苦労が昇華された、いい句集になっていると思います。
過去の偉大な詩人なども、紆余曲折を経てきた方が多いのです。
本当に、心から、この句集を上梓されたことを、悦びたいとおもいます。
おめでとうございます、大先輩 !!!!