2010年9月6日(月)
真吾オジサンの雑感
「倒産」について。
つい先日、真吾オジサンが取引を開始してみようかなと、6〜7年前に多少検討をしていた会社が倒産しました。
平成8年には、年商11億を越していた会社でした。
しかし、前期は年商2億7千万円程度にまで落ちておられたようです。
平成9年に、本社屋建設により赤字を計上。
そこで、平成10年から、取扱商品を変え、業容の立て直しを図るものの、慢性的に赤字になっておられたようです。
そこで、今後は不採算店舗を閉鎖する等のリストラをはじめたものの、これも大した効果はなかったようです。
本社屋建設時の借入金の負担が重荷となられたようです。
真吾オジサンのこの会社に経営幹部に聞いてみたいことは、何故、平成9年に本社屋を建てようと思われたのかです。
もう、この頃は、この会社の業況はあまり良くなかったように思います。
中小企業では、特にそうだったように思います。
直営店をあちこちに出店をされた後に、この本社屋を建設されたそうです。
止めるように、諫言する方はいなかったのでしょうか・・・
仮に諫言された方がいらっしゃったとすると、何故、止める意見が通らず、アクセルを踏んでしまわれたのか・・・
このあたりは聞いてみたいところです。
真吾オジサンは、年商10億くらいの会社のオヤジさんこそ、本当に経営能力があり、またその経営能力の必要性があるように思っております。
真吾オジサンが勘ぐっていることは、この会社の創業は昭和44年なので、元気なときの日本を知っているがために、
「今が頑張りどき。 今さえ凌げば・・・」と思われたのではないかなと・・・
で、強気に打って出られたのではないかなと思っております。
真吾オジサンが、このあたりに創業をされた世代の中小企業の経営をされておられる方とお話する機会ができたときに思うことは、
はったりもあるでしょうが、極端に楽観的か・悲観的なのです。
ただ、新しい情報についていけなくなって、新しい情報には自ら目を背けているようなオヤジさんも少なくないのです。
なかには、ノスタルジーにのみに浸っているオヤジさんもいるのです。
これでは、駄目でしょう。
外からも、中からも、見放されるでしょうね。
もうひとつ気になることは、金融機関の問題です。
真吾オジサンに言わせれば、「よく貸す気になったな」です。
金融機関の方が、「借りて下さい」と言い寄って来たのか、それともこの会社の経営幹部が「貸して下さい」と頭を下げたのか・・・
どちらにしても、本来は「貸すべき・借りるべきではなかった」ように、真吾オジサンは思います。
信用調査会社の発表している、この会社のメインバンクは、実は、数年前に経営危機を、新聞等に書かれていた会社です。
真吾オジサンなどは、いろいろ勘ぐってしまいます。
最近の倒産劇には、このような話が非常に多いように思います。