2011年1月16日(日)
干支:かのと ひつじ 九星:八白 行事:やぶ入り・賽日・えんま詣り・真宗本派真鸞聖人忌 六輝:赤口 中段:やぶる 廿八宿:昴
真吾オジサンの雑感
「銀行の融資の審査」について。
先日の雑感に、須田慎一郎の「ブラックマネー」について書きましたが、この本にこのようなことも書かれてありました。
引用させて頂きますね。
あるメガバンクの役員はこの件を含めて、最近の融資審査の甘さについて次のように語る。
「そもそも、バブル以前には融資案件の審査はもっとずっと慎重でした。
たとえば、その会社が使っている倉庫を見に行って、本当に商品があるのかどうかをチェックするなどというのは基本中の基本です。
今回もその程度のことはやっていたようですが、以前であれば、さらに、その会社の年商が数十億円というのなら、本当にその通りに品物が毎日出荷されているのかトラックの出入りを
何日かかけてチェックしたり、得意先に出向いて話を聞いたり、とにかく、融資を求めてきた企業が提出してくる書類をそのまま信用するなんてことはありませんでした。
自分でウラを取りに歩き回ったものです。
私などが融資の審査を担当していた頃には、融資先の町工場に毎日出かけて行っては、経営者と世間話をするふりをしながら、どんな部品を作っているのか、
一時間に何個くらい部品が出来るか数えたりして、追加融資の可否を判断していたものです。
また、レジャー関連企業から融資を求められた際には、早朝にその企業が所有するゴルフ場に忍び込んで、林の中からその日一日プレーに来る客の数をチェックしたこともありました。
本当に客が返してくれるのかどうか、最後まで疑い続ける。
いわば、性悪説に立って審査にあたるのが、銀行融資というものの基本でした。 (略)」
銀行は、この姿に戻ることが必要です。
このくらいの姿勢で融資の可否を判断されると、不良債権の発生はかなりの確率で防ぐことができるように思います。
銀行・会社に迷惑をかけないですむのです。
今の銀行員さんでここまでやっているところはありますか?
かなり安直な審査になっているように思いますよ。
こうなっていることは、本当は良くないことです。