2011年10月3日(月)

 

 

 

 

真吾オジサンの雑感

 

 

 

 

極道の大親分の言い分について。

 

 

 

 

先日、産経ニュースで、極道の大親分にインタビューしたことが書かれてありましたね。

 

真吾オジサンは、この極道の世界とは縁遠い生活をしておるのですが、世間話で聞いたり、宝島社の文庫本などを読むくらいのことはしております。

 

 

まあそのあたりのことは兎も角、興味を引かれたのでそれを読んでみたのです。

 

 

考えさせられることが多かったですよ。

 

 

それを一部引用させて頂きますと、

 

 


 

 

――身分政策というのは?

 

 

われわれの子供は今、みんないじめにあい、差別の対象になっている。

 

われわれに人権がないといわれているのは知っているが、家族は別ではないか。

 

若い者たちの各家庭では子供たちが学校でいじめにあっていると聞いているが、子を持つ親としてふびんに思う。

 

このままでは将来的に第2の同和問題になると思っている。

 

一般の人はそういう実態を全く知らない。

 

(略)

 

 

〜組を今、解散すれば、うんと治安は悪くなるだろう。

 

なぜかというと、一握りの幹部はある程度蓄えもあるし、生活を案じなくてもいいだろうが、3万、4万人といわれて組員、

 

さらに50万人から60万人になるその家族や親戚はどうなるのか目に見えている。

 

若い者は路頭に迷い、結局は他の組に身を寄せるか、ギャングになるしかない。

 

それでは解散する意味がない。

 

ちりやほこりは風が吹けば隅に集まるのと一緒で、必ずどんな世界でも落後者というと語弊があるが、落ちこぼれ、世間になじめない人間もいる。

 

われわれの組織はそういう人のよりどころとなっている。

 

(略)

 

大半の人たちはわれわれを犯罪者集団と突き放していることはわかっている。

 

その一因が私たちの側にあるのも事実で、そうした批判は謙虚に受け止める。

 

しかし、やくざやその予備軍が生まれるには社会的な理由がある。

 

そうである以上、俺にできることは、これまで以上の任侠道に邁進する組織にすることだ。

 

ぜい沢を求めて、自分勝手な行動を取る者は脱落する。

 

組員はごく普通に暮らせばいい。

 

そういう人間を一つの枠で固めているから犯罪が起きにくいという一面もある。

 

矛盾しているように聞こえるかもしれないし、なかなか信じてはもらえないだろうが、

 

俺は暴力団をなくすために〜組を守りたいと考えている。

 

そのことはこれからの行いで世間にご理解を願うしかない。

 

(略)

 

 


 

 

ほんの一部なのですが、こういうことが書かれてありました。

 

 

 

ところで、つい先日、九州電力がやらせで問題を起こしておりましたよね。

 

メールの問題と、農家になりすましたとかでね・・・

 

 

 

これどう思われますか?

 

この極道の大親分の言っていることと、この九州電力の社員のしたこと、どちらがまともだと思いますか?

 

 

 

この極道の大親分は、自分たちに非があることも素直に認めているのです。

 

 

 

九州電力に何も限ったことでもないのですが、企業がこうしたやらせのようなことをすることなんて珍しくも何ともないですよね。

 

企業のみならず、御役所だってそうですよね。

 

 

 

不祥事があった・表面化したところで、素直にかつ速やかに

 

「はい、我々のほうに明らかに非がございました」という企業・役所なんて、本当に最近はないよ・・・

 

どうにかこうにかして、隠し通せるものなら隠そうとするところばかりではないですか?

 

 

こんなもんでしょう?

 

 

 

 

もう少し書きますと、この大親分は、「ちりやほこり」に自分たちのことをたとえていらっしゃいますよね。

 

これもどう思われますか?

 

 

真吾オジサンなどは非常に謙虚だと思うんですよ。

 

「どうしても世間にあるちりやほこりなりに、少しでもましなことをしよう。

 

正しい任侠の道というものがあるはずだ。やくざものに過ぎない俺たちなりにそうしよう!!」

 

という気持ちが感じられると思うのですが・・・

 

 

 

真吾オジサンに言わせれば、変に自意識過剰な人や無謬性を滑稽なまでに保とうとする人・組織よりも、

 

気持ちの上ではよほど真っ当だと思いますよ・・・

 

 

 

 

一応お断りしておきますが、真吾オジサンは暴力団のような存在はなくてすむのなら、ない方がいいと思っているのですよ。

 

絶対にその方がいいと思います。

 

 

ただそうは言っても、この濁世ゆえ、この大親分の言い分は非常に説得力があるようにも思いますよ。

 

 

 

「俺は暴力団をなくすために〜組を守りたいと考えている」

 

多分、こうおっしゃられているのは本音のように思うのですが・・・

 

 

 

 

ついでに書いておきますと、本当は人から見れば品行方正な方でも、

 

この大親分の「私・俺(たち)なんて、所詮は・・・」というような気持ちは学んでもいいように思いますよ。

 

 

 

「医者なんて、所詮は昔から薬九層倍といわれていて、もともと碌なもんじゃないのです」というお医者さんや、

 

「銀行員なんて、所詮はシャイロックのようなもので、昔から碌なもんではないんです」という銀行員さん。

 

 

真吾オジサンなら、こういうお医者さんや銀行員さんの方を、普通のお医者さんや銀行員よりも信頼しますけれどね。 ^^

 

 

このくらいの気持ちのほうが、品行方正なことを徒に鼻にかけて言いたがるよりも、粋というもんだと思いますよ。

 

また多くの方から親しまれ、本当の意味で人望も集まるとも思いますよ。

 

 

 

 

 

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