2011年10月24日(月)
真吾オジサンの雑感
門を出れば我も行人秋の暮 蕪村
江戸時代の俳人の与謝蕪村の一句です。
「もんをいづれば われもゆくひと あきのくれ」と読みましょうね。 ^^
広辞苑にも勿論、与謝蕪村のことが出ております。
【与謝蕪村】よさぶそん
江戸中期の俳人・画家。摂津の人。
本姓は谷口、のちに改姓。
別号、宰鳥・夜半亭・謝寅・春星など。
幼時から絵画に長じ、文人画で大成するかたわら、早野巴人(はじん)に俳諧を学び、
正風(しょうふう)の中興を唱え、感性的・浪漫的俳風を生み出し、芭蕉と並称される。
著「新花つみ」「たまも集」など。
俳文・俳句はのちの「蕪村句集」「蕪村翁文集」に収められた。(1716〜1783)
この句は、松尾芭蕉の「此道や行人なしに秋の暮」という句を意識して、蕪村が拵えたのだと思いますよ。 ^^
芭蕉は俳諧の改革者だったのです。
「古池や蛙飛び込む水の音」で、「談林風よ、さようなら〜」ということだったように記憶致します。たしか・・・ ^^;
この志を蕪村も受け継ごうとされたのでしょうね。
芭蕉・蕪村のようには凡人はなかなかいかないのですが、気持ちだけならこのくらいの気持ちにもなれますので、
外出される時にはこの芭蕉の句と蕪村の句を思いだすようにしましょうね。
芭蕉と蕪村のこの心意気・決意から学ぶところは、現代の人にでもある筈ですよ。