2011年2月21日(月)
干支:ひのと ひつじ 九星:八白 行事:不成就日 六輝:先勝 ちゅうだん:とる 廿八宿:張
真吾オジサンの雑感
「徒然草」について。 その2
今日も徒然草からの引用です。
第八十五段
人の心すなほならねば、偽りなきにしもあらず。
されども、おのずから、正直の人、などかなからん。
己れすなほならねども、人の賢を見て羨むは、尋常なり。
至りて愚かなる人は、たまたま賢なる人を見て、これを憎む。
「大きなる利を得んがために、少しの利を受けず、偽りを飾りて名を立てんとす」と謗る。
己れが心に違へるによりてこの嘲りをなすにて知りぬ、この人は、下愚の性移るべからず、偽りて小利をも辞すべからず、仮にも賢を学ぶべからず。
狂人の真似とも大路を走らば、即ち狂人なり。
悪人の真似とて人を殺さば、悪人なり。
驥(き)を学ぶは驥の類ひ、舜(しゅん)を学ぶは舜の徒(ともがら)なり。
偽りても賢を学ばんを、賢といふべし。
下愚(かぐ)とは、論語に出てくることばで、「子曰く、上智(じょうち)と下愚(かぐ)とは移らず」と、論語にあります。
驥(き)とは、一日に千里を走る駿足の馬のことです。
「賢」から学ぶようにしましょうね。
おかしな人や胡散臭い人から学ぶ人が多いように思うのですが、これは良くないことだと思います。