2011年5月16日(月)
真吾オジサンの雑感
「散るぞ悲しき」について。
真吾オジサンは、梯久美子著「散るぞ悲しき」(新潮文庫)を、只今読んでおります。
この作品は、硫黄島の栗林忠道中将のことを書いた作品です。
正に決死の覚悟で、硫黄島で、この栗林中将は任務をされました。
この栗林中将という方は、階級社会そのものの軍隊では珍しく、部下を思い遣る方でもあられたようです。
入院した兵隊がいると、みずからが車を運転し、果物などを持って軍の病院に見舞いに行かれたそうです。
そうした栗林中将に、部下が「閣下みずからのお見舞いとあっては、病人も恐縮してしまって、おちおち寝ていられないのではないですか?」と申し上げたところ、
栗林中将は、その時は笑われただけだったのですが、
次からは門の前で車を停めて、その部下に見舞いを届けさせるようにして、栗林中将は車の中で待っておられたのだそうです。
こういう方は、少ないですよね。
昔も少なかったことでしょうが、最近では、もう皆無といってもいいのではないでしょうか?
この本は、所謂、左翼の方にも読んで頂きたいなぁ・・・
目から鱗のことも書いてあると思いますよ。