2011年6月10日(金)
真吾オジサンの雑感
「保証被害」について。
世間では、この保証人になったがために、苦労を強いられる方が多いですよね。
一蓮托生の関係になって、保証人になられた方も破産されることも、決して珍しいことではないですよね。
この問題を見直そうということを、消費者問題の先生方が言っておられます。
確かに、見直しがあってもいいように思います。
しばしば、こういう例があるのです。
金融機関から借り入れをされておられた会社が、倒産の危険水域に入って来た時に、
金融機関がその社長の親戚に、連帯保証人になるよう圧力をかけてくるのです。
倒産必至のときになって、金融機関とその債務者が、会社の財務内容に言及することもなく、
その親戚を連帯保証人にすべく、まあ、煙に巻くわけです。
はっきり言えば、騙すわけです。
この構図が実に多いのです。
大震災後ですので、多分、この手口の被害が増えることでしょうね。
無為無策でいると、この不幸な構図が繰り返されることになります。
しかし、債権の保全の問題だって大切なことですよね。
これも、いうまでもないことです。
こういう問題を見るたびに「貸し過ぎ・借り過ぎ」の不幸を思います。
企業でも、人でも、借り入れをされる時は、身の丈にあった程度がいいように思います。
少々、借り入れが出来たところで、その上を行く企業なんて、本当にざらですからね。
仮に、借入金で会社が大きくできたらできたで、またそこで競争が待っているわけですから、
それなりのところで、満足されることも大切だと思います。
上述したような保証被害は、見直されるべきことのように思います。
ただ、不良債務者に悪用・濫用されることにならないような制度にもする必要があると思います。