2011年7月15日(金)
真吾オジサンの雑感
「仏教と国家」について。
「法蔵館」の「密教辞典」に「国家」について書かれてあるところがございます。
引用させて頂きますと、
こっか 【国家】
仏教は元来、世俗を超えるのを理想とするため、国家概念を持たないが、中国に流伝して、
中央集権体制の整った唐代になると、国家は国王を意味し、国家守護の思想が表面化する。
特に不空の密教経典翻訳にこの傾向が強い。
わが国でも奈良時代の国分寺の思想から、鎮護国家の面が強調され、平安初期の最澄・空海以後、
天皇と民衆守護に協力することが日本仏教の特色となる。
最澄に守護国界章の著があり、東密の根本道場たる東寺の正名は教王護国寺と称する。
保守的な方でも、革新的な方でも、この国家の位置づけに対する賛否の方は兎も角、こうなっていることを、ぜひ、知っておきましょうね。 ^^