2011年8月12日(金)

 

 

 

 

真吾オジサンの雑感

 

 

 

 

「若く優秀な人材を集めるコツ」について。

 

 

 

 

 

過疎地域の人の世間話とかで、「若い人がみんな残らない・・・」ということを、よく言っているものです。

 

なぜこうなっているのでしょうか?

 

 

一つには仕事がないことがあるように思うのですが、

 

真吾オジサンに言わせれば、チャンスと夢がないところにも、その原因があるようにも思いますよ。

 

また、既得権益も絡んだ変な慣習が横行しているところにもあるように思いますよ。

 

 

事実上、チャンスも夢もないようなところでも、若く優秀な人からは、まあ、相手にはされなくなりますよね。

 

 

 

では、こういう過疎地域はどうすればいいのか?

 

 

 

 

参考になる例がコンピュータ将棋の世界にあります。

 

Bonanzaとその開発者の保木邦仁先生です。

 

 

このBonanzaというソフトは2006年に彗星のごとく現れた超強豪ソフトなのですが、

 

何と、そのBonanzaのソースコードを2008年だったか、2009年かに、保木邦仁先生が公開されたのです。

 

 

なかなか大胆なことですよね。 ^^;

 

 

で、このBonanzaのソースコードを利用したソフトが次々と現れて、今日のようなことになっているのです。

 

 

このBonanzaチルドレンには、先日、マスコミでも報道されましたponanzaも、

 

今年の第21回世界コンピュータ将棋選手権で優勝されたボンクラーズも含まれております。

 

 

将棋に関心のない方の為に書いておきますと、このponanzaというコンピュータ将棋は、強豪犇く「将棋倶楽部24」というところで、

 

100戦して、実に92勝8敗という結果を残されたコンピュータ将棋です。

 

「将棋倶楽部24」のレーティングで、TOPになられたほどのコンピュータ将棋で、東京大学の山本一成先生がご開発をされたソフトです。

 

 

 

この保木邦仁先生がこのように書いていらっしゃいますよ。 ^^

 


 

私は、ソースコード流用の禁止等、選手権として必要以上に本格的なルールを採用し、

 

コンピュータチェスと同じような道を歩むのは避けるべきだと考えます。

 

チェスでさえ現状のような規模に縮小していることを考えると、

 

現状のままではコンピュータ将棋選手権が将来どうなるかは容易に想像できます。

 

情報工学の研究者やプロとして生計を立てているプログラマーが凌ぎを削りあうような時代は終わり、

 

趣味として将棋プログラムのメンテナンスを細々と続ける人々の集会に選手権がなると残念です。

 

 

私は、将来においてもコンピュータ将棋選手権が活発なものになるために必要な条件は、

 

 

1、大学生・大学生等への教育という位置付を獲得。

 

2、エントリーするプログラムを十分手軽に作成できる。

 

3、前年よりも更に強いプログラムが出現する。

 

 

の3つだと考えます。

 

情報工学をリードする学生・院生をターゲットとし、

 

プログラミングのアイディアと技術を披露する場として名人を遥かに超えたプログラムが争う大会になると、

 

この選手権は活性化されます。

 

(略)

 

 

新規参入者には、他人により既にやられたことと同じことを繰り返すために半年等という貴重な月日を消費せずに、

 

「新しい」ことを「手軽」に挑戦してもらいたいと考えております。

 

また、強いプログラムを作ろうとしている方には、最低でもBonanza程度の水準には達して貰いたいと思います。

 

(略)

 


 

 

平成濁世でも、こういう先生(電気通信大学の先生です)も、おられるのです。 ^^

 

 

 

過疎地域の人はこの保木邦仁先生を、それぞれに置かれた環境なりに、それをお手本にすれば、

 

若い人からも、−それも優秀な人からも− 相手にして貰えるようになる筈ですよ。 ^^

 

 

過疎地域に限らず、人から相手にされていない業種のところでも、同様のことが言えると思いますよ。

 

 

変に既得権益だけは確保しておきながら、若くて優秀な人材を集めようとしてもね・・・ ^^;

 

本当に優秀な方は、嫌味も言うこともなく、去っていくだけ・・・

 

 

発展する訳が・・・ね。 ^^;

 

 

 

 

 

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