2011年8月31日(水)
真吾オジサンの雑感
「融合的愛」について。
久しぶりに、「岩波 哲学・思想事典」から引用させて頂きましょうね。
この「融合的愛」は、「愛」というところのなかに出ております。
〔融合的愛〕
人格的自律性を達成できず、自分より全能だと思う相手と融合して安心する退嬰的感情・在り方。
それは母子融合感の支配する文化(日本など)では、甘え、親分への依存心、女性への融合的依存などに顕現する。
また神に合一没入する亡我的な偽似神秘体験の類型にも見られる。
と書いてあります。
確かに、これは日本にはあるように思いますね。
老若男女を問わず、また良かれ悪しかれね。
本当に、個人主義の国であるのか?と思うことって多いですもんね。
ただ、相手を間違えないようには気をつけたいものですよね。
オウム信者は、麻原彰晃と合一したような気分になっていたそうですからね。
ここまで話が極端ではなくとも、世間を拝見しておりますと、正直なところ、そう思うことが多いように思います。
この融合的愛が全て悪いとまでは思いませんが、注意も必要なようにも思いますね。