2012年1月18日(水)
真吾オジサンの雑感
将棋電王戦はやはり世界からも注目されておりました。
この雑感は昨日の17日(火)に書いております。
FC2アクセス解析に、この将棋電王戦前後の足跡が残っているのですが、
やはりこの対局は、世界からも注目されておりましたね。 ^^
シンガポール・ドイツ・英国・スイス・オーストラリアなどからのアクセスがありました。
今後も、まだこの対局の余熱があるうちは、海外からのそうしたアクセスもあるだろうなと思っております。
平生はFC2アクセス解析で拝見することのない国内の大学や企業からのアクセスや超マンモス宗教教団からのアクセスもありました。 ^^
面白かったのは、対局当日の「検索キーワード」です。 ^^
検索キーワード
検索語 |
検索数 |
グラフ |
|
1 |
114 |
37.1% |
|
2 |
33 |
10.7% |
|
3 |
12 |
3.9% |
|
4 |
5 |
1.6% |
|
5 |
5 |
1.6% |
|
6 |
4 |
1.3% |
|
7 |
4 |
1.3% |
|
8 |
3 |
1.0% |
|
9 |
3 |
1.0% |
|
10 |
3 |
1.0% |
|
11 |
3 |
1.0% |
|
12 |
3 |
1.0% |
|
13 |
3 |
1.0% |
|
14 |
2 |
0.7% |
|
15 |
2 |
0.7% |
|
16 |
2 |
0.7% |
|
17 |
2 |
0.7% |
|
18 |
2 |
0.7% |
|
19 |
2 |
0.7% |
|
20 |
2 |
0.7% |
真吾オジサンも随分と有名になったもんです。 ^^
これを見たときは真吾オジサンはびっくり仰天しましたね。 ^^;
まあこうなったのは、この将棋電王戦で米長邦雄永世棋聖が2手目・△6二玉戦法を採用されたからですよね。
去年の年末のプレマッチのことであれこれとブログの記事にも書いたので、そうなったんだろうなとも思っております。
あと、2ちゃんねるに、真吾オジサンがこの対局についてあれこれと書いたことを貼りつけた方がいらっしゃったので、
そうなったんだろうなと思っております。
あと、これ、本当は書かない方がいいかもしれませんが、
多分、この将棋電王戦の前に、渡辺竜王と遠山プロは、自分で言うのもなんですが、
多分真吾オジサンのブログのプレマッチのことを書いた記事に目を通されただろうなと思っております。
遠山プロはまず間違いないでしょうね。
2手目・△6二玉戦法は入玉狙い・押さえ込み狙いの戦法ですよ、こういう将棋は網を食い破られるか否かの将棋なんですよ、
ということを真吾オジサンは去年にブログの記事に書いたのですが、
遠山プロはご自身のブログでこの網の表現を使って、この対局のことを説明されてましたからね。
昨日の電王戦、ニコニコ生放送、モバイル中継、駒桜、大盤解説会、ご覧いただいた皆さまありがとうございました。
結果はボンクラーズの勝ち。
序盤は米長永世棋聖がうまくやりましたが、慎重に慎重を重ねた分、戦いが始まったところで僅かに集中が切れたところがあったように思います。
その一瞬の隙を突かれてボンクラーズに食いつかれ、戦法の性質上抑え込みの網が破れてしまっては為す術がありませんでした。
終局後の記者会見では、第2回は5対5の団体戦で来年行われることが発表されました。
棋士側は以前より決定していた船江四段、+4名、コンピューター側は選手権の結果を見て判断する、とのことです。
個人的な感想を4点。
・厚みの将棋を得意とする米長永世棋聖でも抑え込みきれなかったので、普通の棋士が指す場合は真っ直ぐ定跡形でぶつかるほうが得策でしょう。今回の将棋で定跡外でごまかすことの難しさが証明されたと思います。
・米長永世棋聖はかなりの鍛練を積んで臨んだようです。報われるか分からないことに力を注ぐというのは並大抵では出来ないこと。その中身はいずれ少しずつ明らかになっていくでしょう。今回は元トップ棋士の本気を見た気がしました。
・モバイル編集長としては、当日の宣伝方法に反省が残ります。次回まで時間の猶予があるので、大きな課題です。
・この手のイベントは、特に一般の方への訴求力が高いことを再認識しました。ニコニコ生放送は記録的な来場者数&評判の良さ、だったようです。その力を将棋界全体でもっと活かすべきと思いました。
それではまた
こう書いておられるのですが、
bonkrasはクラスタですので、もっともっと強いに決まっておりますし、
米長会長でしたら、もっと見事に勝つにも決まっているのですが、
まあ、それは兎も角、
米長会長は、概ねこのような展開の将棋にされようと思われたのではないのでしょうか?
こういう将棋ってね、駒落ち戦のときの上手の指し方を
平手戦でしているようなもんなのです。
速度計算が云々という将棋ではなく、
押さえ込むか・入玉するかのような将棋だと思いますよ。
相手がその網を食い破れるか否かのような将棋だと思います。
先日のプレマッチは、そういう意味では
米長会長が網を投げて絞ろうと思っている準備の段階で、
bonkrasがその網を▲7五歩以下見事に食い破ったということだと思います。
去年の12月23日の記事にこう書きましたからね。
渡辺竜王は分かりませんけれどね。 ^^
米長会長からこの2手目・△6二玉戦法の狙いを直接聞ける立場だったでしょうからね。
そうでなかったら、2手目に米長邦雄永世棋聖が△6二玉と指されても、プレマッチの前例があったにせよ、
この狙いを直ちに「入玉か、押さえ込みかを狙っている」とまでは言えないと思いますからね。
△6二玉を見ただけで「これは角落ち戦のときの指し方」とも、まずは言えないはずですからね。
0:34くらいから御覧下さいね。
0:37くらいからも御覧くださいね。
ついでに、0:44くらいからも御覧くださいね。 ^^
真吾オジサンは12月21日のプレマッチのときにブログの記事にこう書きました。
今日の19:00からこの対局がありますね。
後は、この対局がはじまってから書きますね。
18:54
ニコニコ生放送を拝見しております。
18:57
来場者数が4000人近くになっております。
今、4000人を超えました。
19:00
来場者数が5000人を超えました。
凄いですよね。
はじまりました。
19:06
持ち時間は15分だそうです。
19:07
米長会長が△6二玉とされました。
△5四歩。
面白いことになりましたね。
真吾オジサン好みの展開になりそうですね。 ^^
19:10
△4二銀。
これは米長会長は、押さえ込みか入玉を狙っている可能性がありますね。
△5三銀。
角道を直ぐに開けないところを見ますと、
これは多分、そうだぞ。
△6四歩。
正に真吾オジサン好みの展開になりそうですね。 ^^
19:15
△7二銀。
△6三銀。
米長会長のこの指し方の論理は、云わば、これ駒落ち戦の上手の指し方の論理だと思います。
▲7七桂。
これは米長会長は、ここで考えるところだと思うのですが、
△7四歩。
19:18
△7三桂。
これ、まだまだの将棋に決まっているのですが、
米長会長は結構勝つのは大変なように思いますよ。
△7二金。
正に真吾オジサン好みなのですが、これってね、
美濃囲いにされているのが、本当は後手はいやなんですよ。
穴熊にしてくれる方が本音では嬉しいのです。
なぜなら、金銀が偏っているので入玉・押さえ込みの展開にし易いのです。
19:20
△6五同桂。
この桂の交換になるものなのですが、
後手としては、本当は結構嫌なんですよ。
後手の本音としては先手に大人しくしていてほしいものなのです。
19:24
▲7五歩。
後手としてはうるさい一手だと思います。
△8三金。
真吾オジサンの本当に好みの将棋になりましたね。 ^^
でも・・・
19:29
米長会長が長考されておられます。
△7四金 とされました。
19:33
▲2五飛。
△3二金。
この2五の飛車がうるさいのですよ、真吾オジサンの経験では・・・
米長会長としては、取りあえずは局面を落ち着かせたいところでしょうが、
コンピュータ将棋は「攻めたら休むな」で、攻めを延々と繋いでくるものですからね。
これ、米長会長、ちょっと勝ちにくい将棋にされたぞ・・・
19:36
▲6七銀。
米長会長は持ち駒が桂二枚と歩なので、
押さえ込みの展開にしにくいな、これは・・・
19:39
△7四歩。
米長会長は、取り敢えず、局面を落ち着かせよう・・・
といったところだと思います。
19:42
△6四同銀。
まあ、こうするところですよね。
▲6五歩。
△5三銀。
これで局面が落ち着けば、米長会長にもチャンスがあるかな・・・
しかし、▲6四銀
これが厳しいぞ・・・
米長会長、これは、困ったぞ・・・
19:46
△6四同金。
これは、もう後手は勝てないですね。
19:48
▲9七角。
△6三歩。
苦しいな、これは・・・
19:50
▲6五銀。
このようにコンピュータ将棋に大駒を大きく働かせるような展開にしたらね・・・
19:53
▲4一銀。
△3一金。
▲2三飛成。
投了の時期が近付いてきましたね。
これは・・・
△5三玉。
入玉は無理ですよね・・・
▲6四銀。
19:57
伊藤さんが、入玉に改良をされたとおっしゃられてましたね。
期待しておりますよ。 ^^
19:58
△3四銀。
頑張っておられますが・・・
20:00
▲2二龍 △同金
こういう将棋って、押さえ込みか入玉ができないとこういう風に
なるものなのです。
一手違いで勝つような将棋にしたいのなら、
そもそも6二玉・7二金のような右玉にするような将棋にすること自体が間違いなのです。
20:03
米長会長が△7五歩。
入玉を最後の最後まで狙っておられるようですが、
さすがにこの局面では・・・
ただ、米長会長は頑張っておられます。
△9二飛。
もう入玉しかない!といったところではないかと思います。
20:07
△7四玉 ▲7六歩
厳しい・・・
20:09
△4四角。
頑張っておられますが・・・
▲6七金。
これは・・・
米長会長の投了となりました。
残念でした。
20:12
米長会長の登場です。 ^^
20:14
米長会長が7七桂は想定の範囲外だったとおっしゃられましたね。
この形で多く指しておられなかったのでしょうね。
これ、実はよく指してくるものなんですけれどね。 ^^
20:20
やはり7五歩でしたね、これを見落とされたのが米長会長としては痛かった・・・
20:32
動画が終わりました。
しかし、凄い時代が来たものですよね。 ^^
あの米長邦雄永世棋聖が・・・ですもんね。
本番の対局がとても楽しみですよね。 ^^
感想戦で米長会長が何度もおっしゃられておりましたが、
本来の米長将棋をこの本番の対局では期待したいものですよね。 ^^
この方が銭のとれる将棋になるはずですからね。 ^^
渡辺竜王が解説されたこれらの指し回しの論理って、
真吾オジサンが「コンピュータ将棋の攻略に・・・」で繰り返し書いてきた対コンピュータ将棋の指し回しの論理ですからね。
ということで、凡百アマに過ぎない真吾オジサンは多少気分よくなっております。 ^^
有難いことです。