2012年7月4日(水)
真吾オジサンの雑感
「和漢三才図会」の「將戯」について。
今回の雑感は、前回の雑感の続きのようなもんです。 ^^
「和漢三才図会」には「將戯」のことも出ております。
「將棋」の「棋」ではなく「戯」となっておりますが、まあ同じことですよね。 ^^
ここには「中將戯之圖」というのもでているのですが、これは面倒なので書きませんね。
將戯 將棊 多用將字故曰將戯 長一尺二寸 幅一尺一寸
按將戯未知肇於何世不載倭名抄蓋近世盛行矣而此與中華象戯大異也
其罫縦横各九間総計八十一馬數四十枚
一方王加點如玉字
金將極官在左右、銀將亞之、飛車如大將、角行如副將
前三間爲我陣、向三間爲敵陣
如入敵陣者銀將以下至歩兵皆翻成金
飛車成龍王、角行成龍馬、唯金將極官故不易耳□□捕敵馬復用爲我黨
故千変万化無盡也。
後陽成院時洛陽宗桂善象戯作圖式一巻行于世其子宗古亦精巧也
於是碁所本因坊將戯所宗桂共賜俸禄於今撰抜?□上手令嗣其家
□のところは字が小さくて不明なところです。 ^^:
まあ、将棋愛好家の方でしたら、大体言わんとするところは分かりますよね。 ^^
面白いなと思ったのは、「如玉字」ですね。
玉の字の如し、なのでもともとは「玉」(ぎょく)ではなかったのかな・・・? ^^
「どちらの王かが見分けがつくように、取り敢えずは、点でも打っておきましょうや・・・」
こういうことだったのかな・・・? ^^
極官は、広辞苑によりますと、「ごっかん」もしくは「きょっかん」と読むようで
@ この上ない高い官
A その人のきわめた、また、きわめることのできる最高の官。「極位極官」
こう書いてあります。
亞は「つぐ」と読むのでしょうね。
「銀將はこれにつぐ」ということでしょうね、多分。 ^^;
専門書も沢山おいてあるような大きい本屋に行けば、
多分、この「和漢三才図会」を在庫として置いてあるかもしれませんので、
気の向かれた方は一度御覧になられるといいと思いますよ。
将棋に限らず、結構面白いですからね。 ^^