2012年7月8日(日)
真吾オジサンの雑感
「王」について。
今回の記事は、「王」について書きます。
ところで、「康煕字典」というのを御存知ですか?
広辞苑には、
【康煕字典】 こうきじてん
中国の字書。大学士張玉書・陳廷敬らが勅命により撰。
康煕55年(1716)刊。
「字彙(じい)」「正字通」に基づいて増補した画(かく)引き字書。
所収四万七千余字。
最も権威ある字書とされた。
こう書いてあります。
こういう康煕字典ですので、勿論「王」という感じも書いてあるわけですね。
実は、次回の雑感には「玉」のことを書こうと思っているのですが、
康煕字典の、この「玉」のところに、
この「王」のことも書いてあるところがあるのです。
玉
〔説文〕 王象三之連。 |其貫也。
[註] 徐曰、王中畫近上。 玉三畫均 李陽冰曰、三畫正均如貫王也。
〔六書精薀〕 帝王之王、一貫三爲義。 三者天地人也。 中畫近上。 王者法天也。
「玉」のところにはこのようなことが書かれてありました。
で、「王」のところには、
王
〔広韻〕 大也。 君也。 天下所法。
〔正韻〕 主也。 天下帰往謂之王。
〔詩小雅〕 宜君宜王
[註] 君諸侯也。 王天子也。
○按秦漢以下、凡諸侯皆称王。 天子伯叔兄弟。分封于外者亦曰王。 又諸侯世見曰王。
こういうことが書かれてあります。
「王は天に法(のっと)る」とか、横線の3つが天・地・人の所謂「三才(さんさい)」なわけですね。
広辞苑には「三才」の「才」のことも書かれてありまして、
これによりますと、「『才』は働き」と書いてあります。
どうぞ、御参考に。