2012年7月11日(水)
真吾オジサンの雑感
将棋の駒は獨鈷杵の如し
獨鈷杵(とっこしょ)って、御存知でしたか?
密教の法具の一つなのです。
ウィキペディアの説明ではピンと来にくいかもしれませんので・・・
金剛杵のことが、東京書籍の「佛教語大辞典」に出ております。
【金剛杵】 こんごうしょ
@ 古代インドの武器。堅固であらゆるものを打ち砕くので、金剛の名を冠している。
密教で、煩悩を破砕する菩提心の象徴として用いる。
鉄・銅などでつくり、その両端がおのおの一本で先が分かれていないのを獨鈷(獨鈷杵)
三つまたになったのを三鈷(三鈷杵)、五つに分かれたのを五鈷(五鈷杵)という。
それぞれ、一真如・三密三身・五智五仏、または十波羅蜜を表わすという。
法蔵館の「密教辞典」に「獨鈷杵」のことが出ております。
ここには「密教では独一法界の表徴として賢劫十六尊中の大精進菩薩や発生金剛部菩薩等の三昧耶形とする。」
とか書いてありました。
ところで、『麗気記』(れいきき)という本を御存知でしたか?
広辞苑には、
【麗気記】
鎌倉後期の神道書。18巻。
伊勢神道の成立に刺激を受けて書かれた両部神道の書で、
近世には空海の著作と信じられていた。
こう書いてあるのですが、この「麗気記」には
「その葦原中国の形はちょうど杵(きぬ)のようである。仏法においては、金剛杵のうち独鈷金剛の形である。
大日本国というのはこの独鈷の形の呼び名である。また独鈷杵は大日如来の三昧耶身(さんまやしん)である。」
と書いてあるそうですよ。 ←(学研の「神仏習合の本」より)
北海道を除いた形が、この独鈷の形ということになるそうです。
で、日本国の形を、中世の神秘家たちは獨鈷杵とみなし、
<独鈷杵=天瓊戈=天御柱=心御柱>とみなしたそうなのです。
将棋の駒の形って、他の国の将棋の駒の形とは違いますよね。
チェスのように馬の頭があったりしないですし、中国の将棋の駒は丸いですもんね。
「何故、日本の将棋の駒はああいう形になったのか・・・?」
とあれこれと考えているうちに、真吾オジサンの頭の中では、
どうも上記したようなことが駒を拵えた人の頭の中にそれがあって、
日本の場合には、あの五角形の形になったのではないのか?と思えるのです。
将棋の駒は、剣の先のような形なのですが、剣そのものの形でもないですよね。
下の部分になるにつれ、大きくといいますか、太くとでもいいますか、
どっしりとした形になっておりますよね。
なので、どうもこの獨鈷杵のことが頭にあって、あの形となった、
そして世間の人にもその形が、将棋の駒の形として、
ふさわしいといいますか、美しいとでもいいますか、
そのようなことになって受け入れられた・・・
こうではないかな・・・? ^^
まったくの出まかせで、何のソースもないことなのですが、
真吾オジサンの学説ではどうもそうではないか?ということになっております。 ^^