2012年7月12日(木)

 

 

 

真吾オジサンの雑感

 

 

 

 

鍛冶と建築の秘伝について。

 

 

 

 

 

学研の「神仏習合の本」という本の中に、

 

「鍛冶と建築の秘伝」ということが書かれてありました。

 

 

なかなか面白いことが書かれてあるように思いましたよ。

 

 

 


 

 

鍛冶と建築の秘伝

 

 

職人たちに受け継がれた知られざる大事

 

 

 

「社殿はこれ五大の形造(ぎょうぞう)なり。」

 

という御流神道(ごりゅうしんとう)の基本的立場からもうかがわれるように、

 

中世から近世まで鍛冶(かじ)や建築には、密教色の濃い秘義的な意味づけがなされていた。

 

たとえば、鍛冶には障碍神(しょうげしん)の一種の衣那荒神(えなこうじん)が関わっているとされていたため、

 

特定の印明(いんみょう)や歌や偈(げ)で同神を供養すれば、鍛冶仕事は万事うまくいくと考えられていた。

 

 

鍛冶などに用いる道具類を祓い清めて祭る秘伝も多い。

 

たとえば、大槌(おおつち)に宿る神の本地(ほんじ)は釈迦で、

 

その供養には法界定印(ほっかいじょういん)の印明を結誦(けつじゅ)し歌を詠ずる。

 

小槌(こづち)の本地は阿弥陀だから弥陀定印、

 

大箸(おおはし)の本地は薬師だから内五鈷印(ないごこいん)を結べばよいとされた。

 

 

本地が文殊の鑪(たたら)の場合は外師子(げじし)印と内師子(ないじし)印を結び、

 

地蔵が本地の鑢(やすり)は大光(だいこう)印と六地蔵一(ろくじぞういち)印を結んで地蔵真言を唱え、

 

虚空蔵(こくうぞう)が本地の鞴(ふいご)には大虚空蔵印を結び金剛合掌して

 

「古(いにしえ)の天(あめ)の羽鞴(はぶき)を伝え来て神の教(おしえ)を我もこそすれ」と詠ずる。

 

こうした儀式により、事故はなく、生業も繁昌するとされたのである。

 

 

 

一方、建築関係では、番匠棟上槌打(ばんじょうむねあげうちうち)の大事(秘伝)が有名。

 

これは一番槌を打つ際、東に向かい、「天長地久(てんちょうちきゅう)」、

 

南面し「御願円満(ごがんえんまん)」を唱え、金輪仏頂(こんりんぶっちょう)印を結ぶ。

 

同様に二番槌では「我此土安穏(がしどあんのん)、天人常充満(てんにんじょうじゅうまん)と言って塔(とう)印を結び、

 

三番槌では「諸願成就、皆令満足(かいりょうまんぞく)」と唱えて仏眼(ぶつげん)尊の印明を行う。

 

無魔成就の予祝(よしゅく)儀礼といえよう。

 

 

 

これらのほかにも、鋸(のこ)(本地観音)、坪(すみつぼ)(本地大日)、墨指(すみさし)(本地文殊)、

 

鑿(のみ)(本地地蔵)、杓杖(しゃくじょう)(本地不動)、鉋(かんな)(本地阿弥陀)、細工箱(さいくばこ)(本地釈迦)などから

 

柱立て、堂塔棟上げ、造作(ぞうさく)や修理までの大事があった。

 

安全と無事完成のための切実な願いが読みとれるのではあるまいか。

 

 


 

 

こう書いてありました。

 

 

 

将棋の世界でもこういうことがあればいいのになとも思ったりしますね。

 

 

 

将棋曼荼羅とでも題しまして、

 

王将に宿る神の本地は大日如来である、とかね。 ^^

 

 

こんな風に思いますと、将棋盤が金剛界曼荼羅のようにも見えたりもしますよね。 ^^

 

 

 

 

 

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