2013128日(月)

 

 

 

真吾オジサンの雑感

 

 

 

観照について。

 

 

 

 

観照ということばをご存知でしたか?

 

 

 

広辞苑には

 


 

【観照】 かんしょう

 

@    〔仏〕智慧をもって事物の実相をとらえること。

 

A    対象を、主観を交えずに冷静にみつめること。

 

B    〔美〕(contemplationイギリス・フランス)美的対象の受容における直観的認識の側面。

自然と芸術の観照には、それぞれ若干の相違がある。

 


 

 

こう書かれてあります。

 

 

将棋の魅力の一つにこれがあると思われませんか?

 

 

真吾オジサンなどは、将棋の魅力はこれに尽きるようにさえ思いますけれどね。

 

 

 

岩波書店の「岩波 哲学・思想事典」にもこの観照のことが書かれてあります。

 

 


 

観照 〔ギ〕theoria 〔ラ〕contemplatio

 

 

<テオーリア>は元来ギリシア語の<見る>(theorein)に由来し<観想>とも訳される。

 

実用目的でもなく単なる娯楽でもない、純粋に事柄をそれ自体として眺め、

 

真相を究明しようとする知的態度を意味する。

 

アリストテレスはこうした知的欲求を人間本性に根差す傾向とし、

 

広義の哲学が誕生する基盤と考えた。

 

(略)

 


 

 

まあこんなことが書かれてあります。

 

 

 

将棋でもこういう面はあるでしょう?

 

 

 

「何故、ここで大山名人はこの一手を指したのか…?」

 

 

真吾オジサンは昔はこういうことを考え出すと時間のことを忘れてあれこれと考えていたような記憶があります。

 

最近は横着になってもうこういうこともなくなりましたけれどね。 ^^;

 

 

大山名人の棋譜を初手から並べるわけです。

 

棋譜が書かれてあるものの上に消しゴムとか煙草とかライターと置いて、次の一手を見ないようにしておきまして

 

一手一手考えながら棋譜を並べるわけです。

 

 

中終盤戦の局面ですと、気になった難しい局面では1015分くらい考えたりもしていたように思います。

 

 

これの繰り返しで投了の局面まで並べましたら、もう一度最初からその棋譜を並べていたように思います。

 

 

こういうことを繰り返しておりますとね、やっぱり癖と言いますか、

 

大山流の指しまわしの論理というのも見えてくるような気分にもなれるのです。

 

 

 

で、「大山名人ならこの局面ならこう指すのではないかな?」

 

こうもなるわけです。

 

 

これがね、こういうことを思い続けて、棋譜を並べているうちに非常によく当たるようになってくるもんなんですよ。 ^^

 

 

 

こないだ、ブログの記事に大山康晴vs森安秀光の動画を貼り付けてあったでしょう?

 

あれね、大山名人の指す手を予想しながら見ていたのですが、我ながら実によく当たったのです。 ^^

 

▲2四歩と突き捨てたのは予想できなかったですけれどね。 ^^;

 

 

 

真吾オジサンはこういうのが嬉しいのです。 ^^

 

 

 

 

 

真吾オジサンのことを、

 

「このおじさんは将棋をしているくらいだから、勝負事が好きな人なんだろうな。」

 

このくらいに思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、

 

実は真吾オジサンは勝負事の世界のどろどろとしたところは非常に嫌うようなところはあるのです。

 

基本的に勝負事の世界はどうも苦手なのです。

 

 

 

パチンコも学生のころに先輩に無理矢理に付き合わされて一度行っただけで、

 

「あんなうるさいところが面白いものなのだろうか…?」

 

こう思っておるわけですね。

 

 

 

学生の頃、同級生と好奇心で競輪場に一度だけいったことがあるのですが、

 

「こういう場所はまともな人の来る場所ではないな…」

 

こう思いまして、その後一度も行く気にすらならないと。

 

 

 

スポーツ新聞なんて、生まれてこのかたまともに読んだこともないのです。 ^^;

 

 

 

将棋電王戦のときでもそうでしたが、マスコミの人か誰だかしりませんが、

 

負けた人の悔しそうな表情を、

 

‐きっと当事者にとりましては辛い時間であるだろうと思うのですが‐

 

こういうときにも執拗にカメラでその方のことを追うわけですね。

 

 

これは女流棋士のタイトル戦の場合でもそういうことを平気でしておりますよね。

 

 

ちょうどプロ野球中継のとき、ホームランを打たれたピッチャーの表情を大きく映したがるようなもんだと思います。

 

 

 

勝負事の世界に身を置かれた方でしたら、こういうことも諦念しないとならないことなのでしょうけれど、

 

真吾オジサンなどにはこういうことは非常に悪趣味なことのように見えますし、

 

「なんて人情味の足らない世界なんでしょう…」

 

本当はこう思うのですけれどね。 ^^;

 

 

 

まあ、真吾オジサンはこんな調子なのです。

 

 

 

真吾オジサンが勝負事でするのはもう将棋くらいのもんなのです。

 

その将棋ですらうんざりして離れていたのです。

 

 

 

どのくらいうんざりしていて離れていたか。

 

 

 

 

真吾オジサンは

 

「そろそろ私もPCくらいは使えるようになっておかないとな…」

 

このくらいに漠然と思っていた時期があるのです。

 

 

こう思っている時期に本屋へ行ったのですが、そこで渡辺明竜王とボナンザの本をたまたま見つけたのです。

 

これね、将棋の本が並べてあるコーナーではなく、あれは角川でしたかね…?

 

角川の本が並べられてあるところで、その本を見つけたわけです。

 

 

その本が将棋のコーナーに並べられてあったら、多分、今になってもまだ読んでいなかったかもしれませんね。

 

 

 

で、立ち読みをしたわけです。

 

そして「これは面白そうだな!」

 

こう思ったわけです。

 

 

どこが「面白いぞ!」と思ったかといいますと、

 

コンピュータ将棋の説明してあるところが真吾オジサンには非常に新鮮に映ったのです。 ^^

 

 

確かこのころは、所謂羽生世代の下の方で知っているのは、この渡辺明竜王のことしか知らなかったように思います。 ^^;

 

「将棋世界」も何年も買っていない、昔買ったのは焼いて捨てた上に、

 

NHK杯戦も何年も見た記憶がない… ^^;

 

 

こんな調子だったので、ニュースで将棋のことを報道されたところで

 

関心すらないようなことになっておりました。 ^^;

 

 

 

 

で、その後PCを初めて買うことにしたのですが、

 

そのときに「せっかくの機会なのでBonanzaを買おう!」とこう思ったのです。 ^^

 

 

このころはフリーソフトの意味すら理解できておりませんでしたからね。 ^^;

 

 

 

Bonanzaを買いに地元のデオデオという家電量販店に行ったのです。

 

ところが、Bonanzaがないのです。 ^^;

 

囲碁のソフト・将棋のソフトの置いてあるコーナーにあったのは、

 

「激指7」「AI将棋」「東大将棋」が並べてあったように記憶します。

 

 

 

「え〜、折角ここまできたのに、肝心のBonanzaがないジャン!

 

まあ、来たついでにどれか買って帰るか。

 

東大将棋は箱が小さいので、なんとなくあんまり強くなさそうだな。

 

ではこのAI将棋か激指7かのどっちかを買うとするか。

 

どっちが強いのだろう…?

 

箱はAI将棋の方が立派だな。こっちの方が強いのかな?

 

 

へ〜、これ『げきさし』って読むんだ。

 

7まで出ているのだから人気があるのかな…?

 

 

坂東香奈子さん、岩根忍さん、矢内理絵子さん。

 

へ〜、最近は綺麗な女流棋士の方もいらっしゃるのだなぁ。

 

 

2007年第2回コンピュータ将棋世界最強決定戦勝敗表によると、Bonanzaに勝っているようだから、

 

どうもこれが強そうだな。

 

AI将棋よりもちょっとだけ安いし、なのでこれを買おう!」

 

 

こんなことを思ったように思います。 ^^;

 

正直なところ、この3名の方のことは、この激指7の箱の裏側の写真で初めて知ったのです。 ^^;

 

 

 

去年だったか、「将棋世界」に里見香奈さんと橋本崇徳さんが対局されたのがあったでしょう?

 

あのときに初めてこの橋本崇徳プロのことを知ったくらいで、

 

第1回将棋電王戦のときの告知PVではじめて北浜プロのことを知ったくらいなのです。 ^^;

 

 

 

こう書きますと、真吾オジサンがどれほど勝負の世界にうんざりしていたか分かって頂けましたでしょうか? ^^

 

 

 

 

勝負事の世界の観照の面は好きなのです。

 

 

ただ勝負事の世界にはやくざなことがどうしても伴う…

 

このやくざなことを非常に嫌悪しているのです。

 

阿修羅に振り回されるのがもうどうにも嫌なわけです。 ^^;

 

 

 

「将棋の天地」は自分でいうのもなんですが、更新頻度は多分他のブロガーの方よりも高いと思います。

 

なので、真吾オジサンがなぜ「将棋倶楽部24」で指したことがないのか不思議なことのように思われる方もおられるかもしれませんね。

 

 

それは結局のところ、勝負事の世界のこのやくざなこと・阿修羅なことが嫌なわけですね。

 

 

本当は「将棋倶楽部24で指してみるか。Floodgateで指してみるか…」

 

こう思ったことも勿論あるのです。

 

 

でも、到底気が進まないのです… ^^;

 

 

 

動画 ABBA Tiger

 

 


 


Tiger ABBA

街はジャングルだから

あなたは用心した方がいい
真夜中過ぎたら絶対に一人で歩かない方がいい
もしもあなたが私の言うことを信じないのならば
あなたは私に用心した方がいいわよ

私はあなたの背後にいて
いつもあなたを見つける
私はトラなのよ
私を恐れている人たちは決して私に近づかない
私はトラなのよ

街は悪夢で恐ろしい夢
私たちの内の何人かは永遠にそのような夢を見るのよ
思わず叫ばないようにしながらあの街角を見てみなさいよ
そこには私がいるから

黄色い両目がネオンライトのように光っている
黄色い両目は夜の街のスポットライト

街は監獄だからあなたは絶対に逃げられない
あなたは永遠に路地に閉じ込められる
あの影を見てみなさい
それが私の姿をしていることが分かるから

私はあなたの背後にいて
いつもあなたを見つける
私はトラなのよ
私を恐れている人たちは決して私に近づかない
私はトラなのよ
もしも私があなたに遭遇したら
私はあなたを食べてしまうかもしれない
私はトラなのよ
私はあなたの背後にいて
いつもあなたを見つける
私はトラなのよ

 

 


 

 

 

子供がする将棋くらいのことでしたら、

 

猫サイズのTigerくらいのもんでしょうけれど、

 

「将棋倶楽部24」にいらっしゃる方くらいになりますと

 

かなり大きいサイズのTigerだろうと思うのです。 ^^;

 

 

 

危険なので最初から避難しておくに越したこともないように思いますね。 ^^;

 

 

 

結局、今真吾オジサンがあれこれとありながらも将棋の世界に触れていることができるのは、

 

コンピュータ将棋だからのようにも思いますね。

 

コンピュータ将棋ですと、この阿修羅な世界が見えにくいというのがあると思いますね。

 

負けた人の痛々しさとかが目の前で見えないのもいいですね。 ^^

 

マナーの悪すぎる人とも顔を合わせないで済むのもいいですよね。 ^^

 

ここが真吾オジサンがコンピュータ将棋のお気に入りのところといえばそうとも言えそうにも思いますね。 ^^

 

こういうことがあまりに多いとまた直ぐに将棋にうんざりするに違いないと思いますね。

 

 

 

実は真吾オジサンはニコニコ生放送で観戦させて頂くことも多いのですが、

 

投了の局面が近づいてきたらもうそこで見るのをやめることも多いのです。

 

息苦しい雰囲気がどうも苦手なので、そうなっているようなことです。

 

 

 

マスコミなどは、勝者の方はどんどん映せばいいと思いますが、

 

敗者の表情などを徒なまでに映したがるあの悪趣味なこと、

 

あれはどうも考えものですよね。

 

 

 

いくら勝負事の世界のこととは言え、

 

他人の痛みを感じない鈍感で思い遣りのない表現者の表現のように思えまして

 

真吾オジサンなどはどうも好きにはなれないですね。

 

 

 

 

観照のことを書いているうちに、話が変な方向に行ってしまいましたね。

 

ご容赦のほど。

 

 

 

 

 

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