2013年3月2日
真吾オジサンの雑感
春晝や坐ればねむき文机 杉田久女
一応書いておきますと、
「文机」は「ふみづくえ」で、「書籍をのせる机。ふづくえ」と広辞苑に書いてあります。
これまたどこか春のお昼らしさが上手く表現出来ているようで、
私の好きな句の一つです。
杉田久女は、今でも俳句を拵える女性には割と人気がある方なのです。
今は、割と言いますか、男性よりも女性の方が俳句を拵える方が多いのですが、
昔はそうではなかったのです。
セピア色の昔の俳句会の写真を見ますと、ほとんど男性ばかりだったのです。
杉田久女が俳句を拵えていた頃は
多分、久女が紅一点のようなことになっていただろうと思いますね。
こういう環境の中、熱い思いを持って俳句を拵えていた久女なので、
久女と自分と重ねて見る女性、
‐キャリアの女性‐
が多いのかもしれませんね。