2013年3月15日
真吾オジサンの雑感
春雷や俄に變る洋の色 杉田久女
「俄」は「にわか」で、「洋」は「うみ」と読みましょうね。
歳時記にはこう書かれてありました。
春雷 しゅんらい
【解説】
雷は夏多いが、春のうち鳴るものを言う。
夏の雷以外の雷(春雷、寒雷)は、多くの場合、寒冷前線が通過するとき、
前線附近に積乱雲が発達して起る。
それがひどく発達した時は、雹を降らせ、畑の作物を荒らすことがある。
初めて鳴る春雷を初雷と言い、それが多く啓蟄の頃なので、虫出しの雷ともいう。
(略)
こう書かれてありました。
立春の頃に、
立春の暁の時計鳴りにけり 普羅
のことをこの雑感に書きましたが、
啓蟄の頃には、この虫出しの雷がそれに当るようなものかもしれませんね。 ^^
この雷を聞いて、虫どもが
「さあ、俺たちの時代がやってきたぞ!!」
となるわけですね。 ^^
春雷や俄に變る洋の色 杉田久女
春の頃の雷はそう物騒なものでもないでしょうから、
海が見えるところにお住まいの方や、職場なりがある方は、
雷が鳴った時には海をご覧になられるといいかもしれませんね。
もしかしたら、久女が見た景色をご覧いただけるかもしれませんからね。
それを運良く見ることができましたら、ちょっとだけ得したような気分くらいにはなれそうですよね。 ^^