2013年3月27日
真吾オジサンの雑感
五六騎のゆたりと乘りぬ春の月 河東碧梧桐
この碧梧桐の句は、
鳥羽殿へ五六騎いそぐ野分哉 与謝蕪村
という句を意識されて拵えた句でしょうね。
今回も歳時記からの引用です。
春の月 はるのつき 三春
【解説】
春の月、わけても満月は橙色を深めてぼってりと重い。
秋月の澄みとちがって、ほのぼのとした艷がある。
あるいは更夜の朧につつまれた風情も悪くないが、
春月といった場合は、一応朧月と区別して用いるべきだろう。
秋の月のように、特に意識して待ち望む気持がないだけに、
春月には思わぬ親しさとなつかしさがあるように思われる。
五六騎のゆたりと乘りぬ春の月 河東碧梧桐
悪くない句ですよね。