2013328

 

 

 

真吾オジサンの雑感

 

 

 

永き日のにはとり柵を越えにけり  芝不器男

 

 

 

 

Wikipedia  不器

 

 

 

今回も歳時記からの引用です。

 

 


 

 

日永  ひなが  三春

 

 

【解説】

 

短かった冬の日が、春になってめっきり長く感じられることである。

 

もっとも長いのは夏至前後であるが、

 

感じの上で、春になって日の長さが意識されるので、万葉の昔から

 

「菅の根の(枕詞)長き春の日」「霞立つ春の永日」などと言っている。

 

春ののどかさをこめて言う。

 

俳諧の季題では、日永が春、短夜が夏、夜長が秋、短日が冬である。

 

日永と短夜、夜長と短日は、算術的に計算すると、一致すべきはずだが、和歌、連歌以来そう感じて来ている。

 

季感は人間が感じ取るものだから、理屈で割り切っても仕方がない。

 

待ちこがれていた春が来た歓びと、日中がのんびりと長くなったことへのひとびとの実感が、

 

日永の季語を春と決めたのであって、長閑が春の季語であることも相通じる。

 

 

山本健吉

 

 


 

 

 

 

永き日のにはとり柵を越えにけり  芝不器男

 

 

 

芝不器男は原石鼎に最も傾倒していたらしいのです。

 

 

Wikipedia  原石鼎

 

 

この「永き日のにはとり…」の句で、

 

「原石鼎に近づきえたぞ、これは会心の句だ!!!」

 

と思われたのだそうです。

 

 

 

この句はこういうエピソードのある句なのです。

 

芝不器男の代表句の一つとされる句でもあります。

 

 

 

 

 

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