2013年3月30日
真吾オジサンの雑感
草餅や片手は犬を撫でながら 小林一茶
今回も歳時記から引用致します。
草餅 くさもち 仲春
【解説】
餅を搗くときに蓬の葉を茹であげたものを搗き加えると、美しい色になる。
もちろん蓬の葉の量によってその濃淡はちがうが、これで餡を包んだものが蓬餅。
しかし草餅という名の方が通っているようだ。
桜餅に比べると、どことなく野趣を帯びている感じだが、
行楽のときに憩う茶室では、よく渋茶に添えてこれをすすめる。
餅の代りにしん粉を使う場合もある。
[水原秋桜子]
草餅や片手は犬を撫でながら 小林一茶
小林一茶には、草餅の句でこういう句もあります。
おらが世やそこらの草も餅になる 小林一茶
小林一茶の句って、見栄を張っていないですし、
肩肘を張っていないところが好感が持てますよね。