2013年4月6日
真吾オジサンの雑感
福来る門や野山の笑ひ顔 小林一茶
季語は「山笑う」です。春の季語です。
今回は歳時記から引用しましょうね。
山笑う やまわらう(やまわらふ) 三春
【解説】
出典は中国宋代のころの禅宗の画家郭煕「春山淡冶にして笑ふが如く」にある(尾形仂)という。
「冬山惨淡として眠るが如し」に対比される形容で、絶妙の喩えである。
褐色の産毛に蔽われたような早春の山々の木々が、次第に潤みを帯び、
春の日に照らされて山そのものが笑みを浮かべているようだという。
峻嶮(しゅんけん)な山にこの感じはないが、
1000メートル程度までの低い山姿はまさしくこんな印象。
それを素早く季題とした俳人の感度もなかなかのものと讚えたい。
[飯田龍太]
福来る門や野山の笑ひ顔 小林一茶
楽しそうな雰囲気の句ですよね。
子供向けのアニメーションみたいな感じの句ですよね。