2013年4月18日
真吾オジサンの雑感
鞦韆にしばし遊ぶや小商人 前田普羅
季語は「鞦韆(しゅうせん)」で春の季語です。
「鞦韆」というのはぶらんこのことです。
ぶらんこが春の季語とされているのです。
「ふらここ」とも言うたりもします。
歳時記にはこんなことが書かれてあります。
古来中国では『鞦韆』と言って寒食(かんしょく)の節の宮嬪(きゅうひん)たちの戯れとした。
盛装の宮女たちが裾をひるがえして戯れるところにエロティシズムがただよい、
漢詩には春の景物として詠まれている。
蘇東坡(そとうば)『春夜』の詩、
「春宵一刻値千金 しゆんせういつこくあたひせんきん
花有清香月有陰 はなにせいかうありつきにかげあり
歌管楼台声寂々 かくわんのろうだいこゑせきせき
鞦韆院落夜沈々 しうせんゐんらくよるちんちん」。
それがこの語を春の季語とした理由で、
『滑稽雑談』に春の季語として掲げている。
(略)
こんなことだそうですよ。
鞦韆にしばし遊ぶや小商人 前田普羅
この前田普羅の句。
なんだか映画とかドラマのワンシーンみたいな感じの句ですよね。
この小商人さんはなんだか相当にストレスが溜まっていそうな感じですよね。 ^^
でも、いい句ですよね。