2013年4月19日
真吾オジサンの雑感
遅き日のつもりて遠きむかしかな 与謝蕪村
この蕪村の句には、「懐旧」という前書きがある句です。
この句の季語は「遅日(ちじつ)」で、春の季語です。
「遅き日」「暮遅し」「暮れかねる」「夕ながし」「春日遅々」という風に季語として使います。
まあ、主観的な言葉ですよね。
「日永(ひなが)」は「ああ春なので段々と日が永くなってきたよなぁ〜」で、
この「遅き日」は「ああ段々と暮れるのが遅くなってきたよなぁ〜」ですね。
遅き日のつもりて遠きむかしかな 与謝蕪村
こういうことってあるでしょう?
俳句には「惜春(せきしゅん)」という季語もあるのですが、
なんだかこれに通じるところがあるようにも思いますね。