2013年4月23日
真吾オジサンの雑感
凧ひらひら港遊女が母おもふ 松瀬青々
「凧(たこ)」が季語で、三春の季語です。
歳時記によりますと、
この凧揚げというのはもともとは子供の遊戯ではなくて、部落と部落の競技だったそうです。
相手の糸にからませて切り合う凧合戦だったのだそうですよ。
先日、「遊女の紅鱒のごとよそほへる 山口青邨」のことで、
この雑感にも書きましたが、昔の俳句って、拵える方が男性が多かったせいもあってか、
こういう遊女の句も多かったのです。
こういう句を昔は遠慮なしに発表もできたのでしょうね。
最近では俳句を上品な習い事のように思っている女性の作者の方が多いので、
こういう句は少なくなったようにも思いますね。
これはちょっと面白くないといえば面白くないことですね。
「俳句」というのはもともとは「俳諧の発句」を正岡子規が縮めて「俳句」と言うたのです。
「俳諧」というのは「滑稽」という意味ですからね。
なので、本当はそう上品なものでもないと真吾オジサンなどは思うのですけれどね。
芭蕉でも、
蚤虱馬のしとする枕もと 芭蕉
こういう上品とは言い難い句を沢山拵えているくらいでして…
凧ひらひら港遊女が母おもふ 松瀬青々
この松瀬青々の句、どこかド演歌風ですよね。 ^^;
でもいい句ですよね。
真吾オジサンなどは「清濁」にペタしてくれたAV女優さんのことを思い出したりしております。