2013年5月2日
真吾オジサンの雑感
ゆうぜんとして山を見る蛙哉 小林一茶
季語は勿論「蛙(かわず)」で、春の季語です。
この一茶の句はご存知の方もきっと多いですよね。 ^^
「ゆうぜんと」は「悠然と」ですね。
陶潜(陶淵明)の「飲酒」の詩句の
「菊ヲ采ル東籬ノ下、悠然トシテ南山ヲ見ル」
によっているのだそうですよ。 ^^
折角なので、「本歌取(ほんかどり)」のことを、広辞苑から引用しておきましょうね。
【本歌取】 ほんかどり
和歌・連歌などで、意識的に先人の作の用語・語句などを取り入れて作ること。
例えば、万葉集巻3の「苦しくも降りくる雨か三輪が崎佐野の渡に家もあらなくに」を本歌に取って、
藤原定家が「駒とめて袖打ち払ふ蔭もなし佐野の渡の雪の夕暮」と詠んだ類。
新古今時代に歌論的に整備された。
まあ、ともかくこの一茶の句は笑える句ですよね。 ^^