2013年5月13日
真吾オジサンの雑感
駒落ち戦について。
「将棋世界 6月号」を暇なときに読んだりしております。
第2回将棋電王戦のことがもっと書かれてあるかな?と期待していたのですが、
今月号ではそれほど取り上げられてはなかったですね。
まあ、これは来月号に期待しよう。
真吾オジサンのように、駒落ち戦のほうが平手戦よりも好きという方は
将棋愛好家の中ではマイノリティなのかもしれませんが、
真吾オジサンなどは駒落ち戦のことがもっと書かれてあると嬉しいですね。
大体、駒落ち戦のことが書かれてありましても、
下手はこう指すべし、ということが書かれてあるものなのですが、
真吾オジサンなどは、逆の、上手はかく指すべし、というのもたまには見てみたいですね。
こういう上手の指し方は、実際のところ、昔の棋譜から自得するより他なし、
こうするしかないようなところはありますよね。
真吾オジサンが駒落ち戦のほうが平手戦よりも好きという理由は、
真吾オジサンは受けているほうが将棋は楽だと思っているのが一つ。
もう一つは定跡があまり整備されていないので、創意工夫ができる面が多いのも一つですね。
矢倉戦・腰掛け銀・横歩取りが面白いという方がきっと多いのでしょうけれど、
でもこういう将棋って、今のプロ棋士同士の対局ではかなり定跡が整備されていて、
なので定跡を知らないと面白くはないことになりそうにも思いますね。
で、真吾オジサンなどはこういう普通の将棋のほうがどうも面白くないのです。
昔の升田幸三・木村義雄・大山康晴のころの棋譜って、定跡が整備されていないので、
序盤戦の駆け引きが面白いのです。
何が飛び出してくるか分からない期待感があって、これが真吾オジサンには面白いのです。
終盤戦になると、今も昔もそれなりの方が指されますと、多分そうは変わらないようなことになりそうにも思いますけれどね。
矢倉戦の4六銀・3七桂・3八飛・1八香の例の構えがあるでしょう?
真吾オジサンなどはあれを見ますと、もう面白くないですね。
ああ、またか… でね。
真吾オジサンなどは、こういう序盤戦なら新米長玉の序盤戦のほうが絶対に面白いと思いますけれどね。
指していらっしゃる方の意欲を感じることはできますからね。
前例をただなぞっているだけの物知りさんとは違うのですからね。
「この新手にはびっくりしたぞ!!」よりも、
「こういう構想・将棋の組み立て方には驚いたぞ!!」
こういうほうを真吾オジサンは面白がるようなところはありますね。
駒落ち戦だと前例が少ないので、上手のこういう工夫が見えることが多いようになんとなしに思いますね。
駒落ち戦の上手は、遊び駒あってはそれなりに強い人にはまずは勝てませんからね。
取るに足らない下手でしたら、それでも楽勝で勝てるのですけれどね。
定跡が整備されていないぶん、上手の遊び駒をつくらないようにしようとする指し方に
工夫のあとが見えるのが真吾オジサンには面白いのです。
プロ棋士同士でも、昔のように駒落ち戦をされたらいいのになぁ〜と真吾オジサンなどは思いますね。
でも、これをしますと、本当はトッププロに角落ち戦でもあまり勝てそうもないプロ棋士が
本当は多いことも露見しそうでこれはこれで考えものかもしれませんけれどね。
今月の将棋世界にプロ棋士全員の勝率が出ていましたよね。
あの数字を見ますと、トップレベルのプロ棋士に角落ち戦でも勝てないと思われるプロ棋士って、
本当は多いはずだと思いましたね。
香落ち戦でも負け越すプロ棋士も、本当は相当にいらっしゃるはずだと思いましたけれど、どうなのでしょうね。
年間の勝率が2割にも届かないことが数年に渡って続いているようなプロ棋士には、
何かの機会で駒落ち戦の下手で指さざるを得ないようにしてはどうか?
こうすればいくらかでももっと本気になって頑張りそうにも思いますけれどね。