2013年5月23日
真吾オジサンの雑感
仁は愛の理
今回の雑感も儒教のことです。
以前にもこの雑感に書いた記憶があるのですが、
儒教では五常ということをいうのです。
「仁・義・礼・智・信」の五つを言います。
これを五行に配当するのです。
仁は五行では木の神であり、人の性では仁。
義は五行では金の神であり、人の性では義。
礼は五行では火の神であり、人の性では礼。
智は五行では水の神であり、人の性では智。
人の性の中には、この仁・義・礼・智の四つの位があるとされ、信の位はないとされます。
仁・義・礼・智の実理が信とされます。
仁は愛の理、義は宜の理、礼は敬の理、智は知の理です。
愛となりまして外に現れるのは、仁の作用で、愛の理は内に在ります。
仁と義が発動しますと惻隠と羞悪になり、人や物の上にそのはたらきが及んできて、始めて愛や宜となって現れます。
ですから愛の理、宜の理なのです。
仁こそが愛の根本なのでありまして、惻隠の心はその根本から生え出た萌芽であり、
愛はその萌芽がさらに成長繁茂して、完成したものなのです。
仁のこころとは渾然としました温和の気で、その気は天地陽春の気で、
その理は天地が物を生み出すこころ。
このようなことだそうですよ。
感応してものを生み出すということにもなると考えたのでしょうね。
どのような女性であれ、この「愛」という言葉に対しまして、
程度の違いはあるものの、思い入れがあるとしたものですよね。
そう口にされるか否かは別にしましてね。
真吾オジサンの知っている限りでは、女性向けの雑誌で
この「愛」という言葉一度もが出てこない雑誌なんてないですからね。
これを思いましてもそういうものなのだろうなと思っております。
男性だと「愛」とか言いますと、直ぐに話が下ネタとかになったりしますけれどね。
まあ兎も角、男性であれ、女性であれ、ご参考にして頂ければと思い、今回の雑感を書きました。
この平成濁世は企業間であれ、人と人との関係であれ、お互いに利・私欲にまみれきっているようにも思うのですが、
そればかりではなく、もう少しくらいは「愛」ということも思いを致したいものですよね。
こういう関係をお互いに心掛けることで、瑣末なことで、さらにそれを針小棒大に大騒ぎして
利害対立を延々と繰り返し続けることよりも、
幸多きことにもなりそうに思いますね。
何かを生み出し易い環境にもなるはずだとも思いますからね。