2013528

 

 

 

真吾オジサンの雑感

 

 

 

面白い人について。

 

 

 

 

面白い人が少なくなりましたよね。

 

真吾オジサンは以前道楽で俳句を拵えていたときに、

戦前生まれの方で面白い方がいらっしゃいました。

 

この方は若かりし頃は、共産党員だったそうなのですが、

世間に多くいるような共産党員さんとは異なっていたのです。

非常に人情味のある方だったのです。

 

共産党員の人って、大体は帝国主義がどうのこうのとか言い出し始めるとしたものなのですが、

この方は違ったのです。

 

こういう話題にされることはなく、囲碁の話や俳句の話や世間で行われている行事や、

野球のことやら、政治のことやら、儒教のことやら、

仏教・神道のことなどなど、それは博識な方だったのです。

それもどれもつまみ食い程度の知識ではなかったのです。

 

製造現場のラインのはなしとかも聞かせて頂きましたね、そういえばね。

 

 

博識の方って、兎角、石頭の人が多いでしょう?

利口なだけに、他人のことが馬鹿に見えてしようがないので、

終いにそうなるのだろうと思うのです。

 

 

でもこの方は違って、話は非常に卑近な話をよくされるのです。

下ネタの話でも、滑稽な話でも、ものすごくお堅い話でも、

なんでもござれという方でした。

 

面白いもので、また非常に人情味のある方だったのです。

これだけあれこれとイマジネーションを膨らませることができて、

かつ人情味も忘れないという方は、真吾オジサンの知る限りではちょっといないですね。

 

 

真吾オジサンはこの方のことが好きでしたね。

一目も二目も置くように接しておりました。

共産党はどうでもいいのですが、この方のことは好きでしたね。

 

 

 

別の方で、樹脂の会社の部長さんがいらっしゃったのですが、この方は超保守の方でした。

「大和魂が大切」ということをよく言っておられました。

 

この方も博識の方でした。

 

この方が革新系のことを話し出しますと、もうそれは悪く言っておられました。

「民主党は日教組がいるので、あれは駄目だ」

「日教組と弁護士会は馬鹿だから」

「マスコミは左翼だから」

「社民党の言うていることなど、共産党といくらも変わりはしない」

こんな感じでしたね。

でも別に声を荒げるわけでもなく、紳士的に批判をしておられました。

 

この方は清濁併せ飲む方でしたね。

 

「あのねぇ、談合というものは、内々で今回はまあこっちに仕事を回してくれや、くらいのことでしとるもんよ」

「浮気というものは見つからんようにせんと駄目だ」

とか言っておられましたね、そういえばね。

 

 

この方からよく大東亜戦争のことについて聞かせて頂きました。

この方は戦地に赴かれたわけではなかったそうなのですが、

この大東亜戦争のことについて話される時には、それは本当に心痛の思いで語っておられましたからね。

 

こういうことを書きますと、この方のことを恐ろしい人のように思われる方もきっといることでしょうけれど、

この方も紳士的で、惻隠の情のある方でしたね。

仕事を回して頂いたことも何度もあります。

 

それどころが、お尻の青い真吾ニイサンのことでも、それはちゃんと人間扱いしてくれたものでした。

こちらが、この方のお宅に参りますと、よくデパートのデパ地下のお菓子とかを用意していただいておりました。

 

こういう方でした。

 

 

またこのご両人ともいい意味で恥を知っておられましたね。

上品だったとまではいいませんでしたが、

世間の多くの野卑に過ぎない男とは全く違いましたね。

節度もある方でしたね。

 

 

 

最近のオジサン・オバサンでこういう方って、まずいないでしょう?

 

 

真吾オジサンなどはこうなっているのは教育だと思いますね。

徳育をしないので、オジサン・オバサンでこういう面白い人がいないようなことになっていると思いますね。

 

それと極限状態の人間の姿を見る機会が、この平成濁世ではまずはないことなので、

それもあって、小賢しい人ばかりのようなことになっているのだと思いますね。

他人に対して本当の優しさがないような人ばかりになっていると思いますね。

 

真吾オジサンに言わせれば、幸福追求権が過ぎたことになっているので

こんなことになっているのだと思うております。

 

 

 

真吾オジサンなどは、未来はこういう爺さんになれるといいなぁ〜って思うております。

 

こういう方ですと、

「あの人は右だから・左だから、嫌いだな」

という気には真吾オジサンはなれませんね。

 

どこかこういう右・左とかを超越した方って、いいですよ。

 

また、世間の裏表を知っている方というのはいいもんですね。

こういうことを皮相的にも見ることも、

また深くも見ることができる方というのもいいですよ。

 

こういう面白い方を知っておりますと、正直なところ、

こちらが退屈に感じてしまう方が多いですね。

多いどころか、そればかりのようにさえ思うております。

飽き足らないどころか、草臥れてしまいますね、本当のところね。

 

 

今の50代の人・60代の人、20代の人と一向に変わるところない方が本当に多いように思います。

本当に恥を知らない、ただのやくざものとしか思えない人って本当に多いですよ。

世間的には、普通の仕事をされ、主婦をされておられるのですけれどね。

 

真吾オジサンは「ああはなりたくないものだ」と思わざるを得ないですね。

「あれではどうしようもないな…」ですね。

 

 

日本人は、商人の歪んだ論理で、小賢しいことを追うのもてげてげにして、

こういう骨太の人間になれるよう本当は頑張るべきですよね。

 

真吾オジサンなどはそう思いますね。

 

 

 

 

 

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