2013年5月29日
真吾オジサンの雑感
ちあきなおみについて。
この雑感は2013年5月17日に書いたものなのですが、
今日は突然、ちあきあおみさんの歌を聴きたくなりました。
久しぶりにアルバムの曲を全部聴きました。
やっぱりいいですね。
ここ最近、暇の時には儒教の本ばかりに目を通しておりましたので、
すっかりお堅い人間になっておりましたが、どうもこういう話ばかりですと、
これはこれで偏るようにも思わないでもないので、気分転換に聴いてみたようなことです。
ちあきなおみさんの曲で表現されていることは、
朱子学で言いますと、私欲といえばそういうことになりそうなるだろうと思うのですが、
まあ、でも粋なところがあって真吾オジサンはそう嫌いでもないですけれどね。
これはこれでいいもんだと思いますね。
退廃した女性なりの意気地・明るさのようなところがあって、これが好きなところですね。
上品な女性を表現しているとは思わないのですが、
でも卑しからざるところもあって、これが粋なところになっていると思いますね。
自分の得なことにしかしたがらない女性も多いものなのですが、
そういう下らない女性よりもちあきなおみさんの曲に表現されている心持ちでいる女性のほうが
真吾オジサンなどはずっといい女だと思いますけれどね。
歌詞を吟味しますと、これはこれで面白いものですね。
またその歌詞を巧みにちあきなおみさんが表現されておられるのもいいですね。
真吾オジサンくらいの年齢でド演歌を好む人なんて皆無なのですが、
まあ、そう毛嫌いされないでぜひ聴いていただきたいものですね。
「おおっ、結構いいジャン!!」
という気持ちになられる方もきっと多いはずですけれどね。
ド演歌は、ジジ・ババくさいと頭から思い込んでいるのがどうもこれが良くないですね。
真吾オジサンなどは「ルージュ」なんかは若い女性の方でも好きになられるはずだと思いますけれどね。
♪ 口をきくのが上手くなりました
どんな酔いしれた人にでも
口をきくのが上手くなりました
ルージュ引く度にわかります
あの人追いかけてこの町に着いた頃は
まだルージュはただ一つ うすざくら
あの人追いかけて繰り返す人違い
いつか泣きなれて
口をきくのが上手くなりました
ルージュ引く度にわかります
作り笑いが上手くなりました
心馴染めない人にでも
作り笑いが上手くなりました
ルージュ引く度にわかります
生まれた時から渡り鳥も渡る気で
翼を繕うことも知るまいに
気がつきゃ鏡も忘れかけた うすざくら
おかしな色と笑う
作り笑いが上手くなりました
ルージュ引く度にわかります ♪
こういう歌詞なのですが、これは営業の最前線で働いておられますキャリアの女性なら分かるでしょう?
この平成濁世でもこの歌詞に表現されているようなものでしょう?
今回の雑感をご覧の男性諸君。
貴方の周りでもきっと非常に愛想のいい女性がいることでしょう。
そういう女性の本当の気持ちは、多分この歌詞に表現されているようなものだろうと
真吾オジサンは思いますよ。
「いやいや、あの女はもともとああいうキャラなのだ」
こう思われる男性諸君もきっと多いことでしょうけれど、
十中八九、それは勘違いでしょうね。
遠慮なく言わせて頂きますと、それはまんまと騙されていると思いますね。
察しの悪い男性諸君のために一応書いておきますと、メークや、この歌詞の「ルージュ」は
言わば「お面」なんですよ、女性のね。
メークをして、ルージュを引いて変身するわけですね、女性は心の中でね。
平成濁世を渡って行くために、キャリアの方はこのくらいのことは
まずは思われているはずだろうと真吾オジサンなどは思いますよ。
別に真吾オジサンはフェミニズムを信奉しているわけでもないのですが、
でもいくらなんでももう少しくらいは男性諸君は
こういうことにも思いをいたさないと駄目だと思いますよ。
かかる努力を続けている女性には、それはそれで
労いの気持ちや言葉をかけてあげるくらいのことはあってもいいように思いますね。
彼女たちがそうしなければならない背景ということにも思いを致しましょうね。
またこういう風ではなく、肩肘を張っている女性も多いのですが、
彼女たちがそうせざるを得ない背景ということにも、
ついでに思いを致すともっといいように思いますね。
ちあきなおみさんの曲を聴いておりますと、
真吾オジサンなどはそういう気持ちになることが多いですね。
真吾オジサンなどは、男性諸君は勉強するつもりで
ちあきなおみさんの曲の歌詞をご覧になられるといいと思いますよ。
「ああ、そういうことであったのか…」
こう思うことも、きっと一つや二つではないはずですけれどね。