201365

 

 

 

真吾オジサンの雑感

 

 

 

アンチ・コンピュータ戦略について。

 

 

 

 

今回の雑感は、本当はブログの記事に書くべきことなのでしょうけれど、

あちらに書いてそれを無料公開しますと、また変な連中から迷惑メールが届きそうなので、

こちらに書くことにしました。

 

 

アンチ・コンピュータ戦略って、想像以上に評判が悪いですね。

「そういう指し方は正しい指し方ではない。棋理に反している。

変な癖がつくからそういう指し方はしないほうがいい。つまらない将棋になる。」

ということでしょうね、まあ。

 

 

でも面白いもので、超一流の棋士ですと不思議と評価されてますよね。

 

米長邦雄永世棋聖も最後まで奇を衒ったものではないとの主張を曲げられることはなかったですよね。

 

羽生善治さんも、第2回将棋電王戦の前のインタビューでどう対策をするかが云々ということをおっしゃられていましたが、

それは要はアンチ・コンピュータということですよね。

こう見てもいいでしょう?

新米長玉のような極端なアンチ・コンピュータ戦略か、

そうではなくてもそれなりの対策はもう必要なのだと羽生善治さんは見ておられるいうことでしょう?

 

渡辺明竜王も第1回将棋電王戦のときの解説で、新米長玉の指し回しを悪くは言ってはおられませんでしたよね。

米長邦雄前会長が対局者でしたので、そう悪くは言えるものでもなかったのでしょうけれど、

でも、あの解説の雰囲気では、「こういう指し方などは問題外である」という風でもなかったでしょう?

 

清水市代さんも女流棋士の実績で言えば、まあナンバーワンの実績を残されておられますが、

あから2010に勝ちを得るにはいたらなかったあとに、

また対戦があればとことんコンピュータ将棋の弱点をつく作戦をとことん考えたいという趣旨のご発言をされましたよね。

ご記憶の方も多いはずですよね。

 

 

しかし、プロ棋士・女流棋士でも、それなりに強い人クラスではどうも良くは思っていないようですね。

 

何故こういうことになるのか?

 

 

真吾オジサンの勘ぐりでは、並のプロ棋士・女流棋士が羨望の眼差しで見るほどの実績を残されている方でしたら、

人の強さも、コンピュータ将棋の強さも、−表向きのことは兎も角−

冷静に見ることが出来るからではないかと思いますね。

 

ご自身が対戦を重ねられてきました相手と比べてみたり、

ご自身がコンピュータ将棋と対局をされたときの感触とかで、

冷静にコンピュータ将棋のその強さも認めることもできるからではないでしょうか?

コンピュータ将棋の強い面は強い面として素直に認めることが出来るからではないでしょうか?

 

また、もう実績を沢山残されておられるだけに、さほど去勢をはる必要もないのかもしれませんね。

 

 

ところがそれなりに強いクラスですと、立場上とか、

感情的にどうもその強さを認めたくない、認めるわけには行かない…

普通に指しても普通のことのように勝てるはずだと思いたい、

そういうポーズをせざるを得ない…

 

本当のところ、どうもこうではないかな?

 

 

アンチ・コンピュータ戦略を評価できるのは、

コンピュータ将棋が本当に強いことをよ〜く知っている人だからだと思いますよ。

コンピュータ将棋の強さを本当に認めているのでそうなるはずだと思いますよ。

コンピュータ将棋の強い面は強い面として評価されているからのはずですけれどね。

 

コンピュータ将棋の強さを認めてはいるもののやはり勝ちたいので、

私にはもうアンチ・コンピュータ戦略しかないとか、

アンチ・コンピュータ戦略が結局のところ、私には一番勝ち易い・反応がいいので、

そういう指し方を選択されたということのはずですけれどね。

 

 

 

家で勉強するためでしたら、普通に指すほうが多分勉強にはなることでしょう。

 

ただ、勝たないとならない場合ですと、これは話が別でしょう?

 

このあたりのところがどうもゴチャゴチャになっているので、

アンチ・コンピュータ戦略を良く思わなれない人が多いのだと思いますね。

 

 

まあ、つまらない将棋に敢えてするので、無責任な観戦者の立場ですと

そういうことになるのも無理はないのかもしれませんけれどね。

 

 

でも、本当のことをいって、これにはこれなりの難しさもあるのですけれどね。

仮にアンチ・コンピュータ戦略を採用されたところで、

多分少々の腕自慢の方でも勝ちきるのはそう容易ではないはずですけれどね。

 

まずは頭に切り替えが出来るかの問題がありますし、

それに人間通しの対局ではありえないほどの根気も必要なはずですからね。

入玉狙いでしたら、カウンター・パンチすら基本的は用意しないでずっと指し続けるのですからね。

 

 

でもそのうちにこのアンチ・コンピュータ戦略も落ち着いた評価がされることでしょうね。

今はあれこれと背景があって、こういうことになっていないのだと思いますね。

 

考えてもみてくださいよ。

2回将棋電王戦の結果を冷静にご覧になられますと、

「アンチ・コンピュータ戦略などは邪道に過ぎない、この私なら普通に指しても楽々と勝てるはずだ」

と言い切って、それが説得力がある人なんて

世界中を探し回ったところで何人いますか?

もうそんなにはいないはずですよ。

 

絶対に100人もいないはずですけれどね。

50人もいるかどうか疑わしいですけれどね。

家庭用のPCならもう少しは多いことでしょうけれど、しかるべきハードですとこんなものではないですか?

 

 

もうそういう時代になっているのです。

 

もうそうなっているのに、まだそうではないと思っている・思いたい・そう言い張るそれなりに強い人がいるので

アンチ・コンピュータ戦略などは…ということになっているとしか真吾オジサンには見えないのですけれどね。

 

 

 

ただ、アンチ・コンピュータ戦略などは云々というそれなりに強い人は、ある意味頼もしくはありますよね。

これはこれで頑張って頂きたいようにも思いますね。

 

実際、これでも家庭用のPCなら腕自慢の方でしたらまだ勝てるはずですけれどね。

苔の一念で、特定のソフトと指すときは、四間飛車しか指さない・矢倉の特定の戦型しか指さないとかしますと、

普通に指しても多分そのうちに勝てるようになると思いますよ。

ただ負かされても負かされてもそこで諦めちゃ駄目ですよ。

 

こうしますと、序盤・中盤・終盤でもどこか以前に負かされた風になることも多く、

こちら側としては学習しているので、それで勝ちきることもできるようになると思いますね。

「大体、この将棋はこうやって勝つもんだ」

がかなり事前に見えるようにもなるでしょうしね。

 

以前にコンピュータ将棋にギャフンと言わされた手筋で、逆にギャフンと言わせることもあったりしますしね。

 

ただ、すべての戦型でこういう風にするのは片手間ではちょっと無理ですよね。

 

 

う〜ん…

でもこういうのでもやはり広い意味ではアンチ・コンピュータ戦略ということになるのかなぁ…?

そういえばそうとも言えそうにも思いますね。

これもやはり広い意味ではコンピュータ将棋の癖を見て指しているといえば、そうとも言えそうですからね。

 

 

話があれこれとなってしまいましたが、

家で勉強するつもりでコンピュータ将棋と指すのでしたら普通に指すようにして、

勝ちたいときにはアンチ・コンピュータ戦略がもう一番現実的だと

真吾オジサンなどは今現在は思うております。

 

 

 

 

 

 

真吾オジサンホームページNEW TOP

真吾オジサン雑感・記事一覧表

宝石メモ・ブログ、記事一覧表

清濁・記事一覧表

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

inserted by FC2 system