2013年6月11日
真吾オジサンの雑感
人の不善を言わば。
今回の雑感は孟子に書いてあることです。
離婁章句下にこう書かれてあるところがあります。
孟子曰、言人之不善、當如後患何、
孟子曰く、人の不善を言わば、
当(まさ)に後(のち)の患(うれえ)を如何(いかん)すべき。
孟子が言われた。
「むやみに他人の不善(よくないこと)をいいたてたら、
後に仕返しのたたりをいったいどうするつもりなのだろう。」
こう書かれてあります。
自戒を込めてなのですが、こうあるべきでしょうね、本当はね。
仏教では愛語ということを言うくらいですので、
まああまり他人のことを悪く言うものでもないのでしょうね。
この平成濁世のことですから、瑣末なことでさえも針小棒大にして、
他人のことを悪く言いたがる人が非常に多いのですが、
−そうせざるを得ない背景もきっとあることでしょうけれども−
まあ、あまり他人の不善には触れないに越したこともないのでしょうね、きっとね。
腹に据えかねることがありますと、
ついついこういうことを、ほかならぬ真吾オジサンもしてしまうのですが、
でもこういうことをしますと、どこか未来志向のないことのように思えまして、
自己嫌悪に陥ることもありますね。
こういうことに精を出したところで、
所詮はお互いに不毛なことにしかならないものですしね。
アホらしいことですよね。