2013年6月12日
真吾オジサンの雑感
コンピュータ将棋の構想力について。
この雑感は、2013年6月11日に書いたものなのですが、
先程、激指10<全戦型>六段+と角落ち戦で指しました。
思考時間の上限を60秒に設定して対局しました。
下手の激指が矢倉風にしてきたのですが、
上手の真吾オジサンが6筋の位を取る展開になりました。
玉を3二に移動させましてね。
それなりの棋力の方でしたら、角落ち戦では上手に位を取らせないようにするほうがいいことはご存じですよね。
しかし、コンピュータ将棋は駒落ち戦はどうも苦手と見えて、
割と簡単に位を取らせてくれることも多いのです。
その後、激指は矢倉風の囲いを居飛車穴熊に組み替えてきました。
真吾オジサンのほうは手待ちを繰り返して、激指の駒が偏るのをじっと待ち続けるようにしました。
これはもうこのあたりで真吾オジサンは入玉を狙っているわけですね。
そのような真吾オジサンの狙いをつゆ知らず?、
激指はガチガチの穴熊にしてから攻撃してきました。
激指は大駒二枚を切ってきて、攻めをつなごうとしたのですが、
真吾オジサンは狙い通りに入玉をして勝ちとなりました。
大駒を両方とも切ってくれる展開になりますと、
割と入玉は容易になることも多いとしたものですからね。
大駒で玉を追われるような展開になりますと、
これはなかなか入りきれるものでもないですからね。
こんなものですね。
我ながら見事なまでにコンピュータ将棋の弱点をつけたものだと気分よくなれました。
こういう展開の将棋になりました。
「こういう風にコンピュータ将棋に駒組みされると困るなぁ…」
と対局中に思うこともあるのですが、その嫌な風にされることもあれば、
この角落ち戦の対局のように
「ふふふ… これは有難いな」
という駒組みになることも多いですね。
まあ、仮にそういう目出度い駒組みになったところで、
その局面から勝ちきることはこれはこれで大変なのですけれどね。
対コンピュータ将棋の場合では、手損の手待ちは有効だと思いますね。
あまりこういうことに触れた方はいないと思うのですが、
真吾オジサンは経験的にそう思いますね。
隙のないように手待ちをしますと、
コンピュータ将棋の構想力のなさということを
引き出し易くなるなと思うておるわけですね。
多少違和感のある桂跳ねをしてきたりするのです。
この隙なく手待ちをしますとね。
「ここの歩を突いてくれると、こちらとしては有難いな」
とかね。
こういうミスをしてくれることが多いように思うております。
腕自慢の方は、まあ騙されたと思うて一度と言わず何度かはお試しのほど。