2013年6月18日
真吾オジサンの雑感
新米長玉と徒然草について。
今回の雑感は面白そうなタイトル名でしょう?
徒然草にこういうことが書かれてあります。
第百八十五段
@ 城陸奥守泰盛(じやうのむつのかみやすもり)は、A双(そう)なき馬乗りなりけり。
馬をB引き出(いだ)させけるに、足を揃へてC閫(しきみ)をゆらりと超ゆるを見ては、
「これはD勇める馬なり」とて、E鞍(くら)を置き換へさせけり。
また、F足を伸べて閫(しきみ)に蹴当(けあ)てぬれば、
「これはG鈍(にぶ)くして、過(あやま)ちあるべし」とて、乗らざりけり。
道を知らざらん人、Hかばかり恐れなんや。
@ 安達城介義景の三男。1254年に、父の跡を継いで秋田城介となり、
A 1282年に陸奥守(むつのかみ)を兼ねた。
1285年11月に、娘の潮音尼(ちょうおんに・北条時宗に嫁した)
の生んだ北条時貞が執権となり、
泰盛、及びその子宗盛の一族を誅した。
これを霜月(しもづき)騒動という。
時に、泰盛55歳。
B 「双なり」は「並ぶもののない」、「馬乗り」は「乗馬の名手」
C 従者に厩(うまや)から馬をひっぱり出させた折に。
D 門(ここでは厩舎(きゅうしゃ))の、内と外との境に敷いて置く横木。
「ゆらりと」は、ひらりと。
E 気が立っている。気がはやっている。
F 他の馬に鞍を置き換えさせた。
G 足をのばしたままで、あげ方が足りず、閫(しきみ)に蹴当ててしまうと。
H 勘がにぶくて、まちがいがあるだろう。
I これほど用心するだろうか。
こう書かれてあります。
真吾オジサンなどは、新米長玉の指しまわしもこれだと思いますね。
雑な指し方をする人でしたら、多分上手くはいかないことでしょうし、
さりとて、まだるっこいように思われるようでも多分上手くはいかないことでしょうね。
ミスが多い人にも向かないことでしょうね。
かばかりにコンピュータ将棋のことを恐れている指しまわしだと思いますよ、真吾オジサンはね。
コンピュータ将棋の強さをよ〜く知っていて、それを認めている人の指しまわしだと思いますね。
コンピュータ将棋に何度も何度もギャフンと言わされた人でないと
まずはこういうことを知ることもないのでしょうね。
なので、コンピュータ将棋のことをさほど恐れることもないのでしょうね。
またそれなりの棋力がないことにはその強さの程も
実感としてよく分からないのでしょうね。
こういう人が誤解をしているのだと思いますね。
新米長玉の指し方(馬)が悪いのではないと思いますね。
うまく乗りこなせない人(対局者)が悪いのだと思うております。
この馬は使える馬だなと思えるくらいにはなりましょうね。
どの馬(戦型)に乗るかによって、結果は相当に異なることでしょうからね。