2013630

 

 

 

真吾オジサンの雑感

 

 

 

琴職人について。

 

 

 

 

真吾オジサンの住んでおります広島には、

 

中国新聞という新聞があるのです。

 

地元の新聞なのです。

 

 

 

ただ、この中国新聞という新聞は

 

記事に地元のことが多くて興味が湧かないこともないのですが、

 

政治欄などは革新色がどうもありすぎて、真吾オジサンの好みではないのです。

 

 

 

広島なので、どうしても原爆のこととかが多く書かれてあるのですが、

 

兎に角、核兵器はイカン!ばかりで、

 

ものの考え方が偏っているように思うのです、正直ね。

 

 

 

一方では、核兵器を日本も持っていれば…

 

こういう意見だって根強くあるのですからね。

 

 

 

なので、読んでいるうちにそのうちに草臥れてくることが多いのです。

 

 

 

ということで、ほとんど目に通すこともないのですが、

 

先日気が向きましたので読んだのです。

 

 

 

たまには面白いことが書かれてあるものでして、

 

琴職人のことが書かれてあった記事がありました。

 

 

 

 

この記事によりますと、

 

琴は高度経済成長期には造れば売れるようなことだったのですが、

 

75年ごろから業界の雲行きが怪しくなったのだそうです。

 

 

 

趣味が多様化したのです。

 

これで琴の販売が思うようなことにはならなくなったと。

 

こうなりますと、一緒に仕事をしていた同僚が次々と去るようなことにもなったのです。

 

 

 

77年に資本金500万円で自分の会社を立ち上げたものの、

 

販売先の確保がなかなかできないわけです。

 

新参者は販売店を渡り歩いてもなかなか相手にしてもらえないと…

 

 

 

気持ちを込めて拵えた琴の魅力を理解してもらえないで、

 

原価割れの金額を提示されたときは悔しく、

 

そういう時は琴造りに没頭して、無心になろうとされたそうです。

 

 

 

 

このようなことが書かれてありました。

 

 

 

この記事に紹介されてあります琴職人さんは、中学を卒業されたあとに

 

琴の会社に就職されて、まずは琴の脚の部分を担当されたそうで、

 

先輩の琴職人に「ここを直せ」と口うるさく言われながら、

 

所謂「技術は見て盗め」で仕事を覚えられたそうです。

 

 

 

そうした苦労が実ってか、

 

この琴職人さんは、2010年には、国の伝統的工芸品産業功労者表彰も受けられたそうです。

 

 

 

 

いいお話ですよね。

 

最近は所謂職人さん・職人気質の方が減ったことを真吾オジサンは嘆いているのです。

 

なので、こういうお話を読みますとどこか嬉しくなりますね。

 

 

 

中国新聞も下らない記事を掲載するスペースがあるのでしたら、

 

こういうお話を多く載せて頂きたいものですね。

 

 

 

真吾オジサンは最近になりまして琵琶に関心を持つようになりましたが、

 

箏も面白そうだなと思うているのです。

 

 

 

なので、こういう琴職人さんのお話も面白く読めるようにはなりましたね。

 

 

 

 

へ〜っと思いましたのは、

 

 

「原木の桐を薄くすれば音は澄むのですが、余韻はなくなる。

 

逆に厚みがあれば音は響くものの音色は硬くなる。

 

試行錯誤の末にたどり着いたのが、両端を薄くし、中心を厚めにした琴だ。

 

澄んだ音で遠くまで響く。」

 

 

こう書かれてあるところと、

 

 

「今、私の職場では5070代の4人が働く。

 

『一つ一つを丁寧に造るように』。

 

そう話している。

 

薄利多売ではなく、良い琴をそれなりの価格で買ってもらう。

 

〜さんは20年ほど前に亡くなったが、教えがなければ、どこかで妥協していたかもしれない。

 

今も感謝している。」

 

 

こう書かれてあるところでした。

 

 

 

こういう仕事でしたら職人さんの誇りが保たれているようで好きですね。

 

 

 

真吾オジサンなどはそう思いますね。

 

 

 

 

 

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