2013年7月3日
真吾オジサンの雑感
琵琶について。
今回の雑感にも、音楽之友社の「音楽中辞典」から引用させて頂きましょうね。
「琵琶」はこう書かれてあります。
琵琶(びわ)
Pipa(ピーパ)[中] pip’a(ピパ)[朝鮮]
中国・韓国・日本など、東アジアで用いられるリュート属の撥弦楽器。
唐代の中国には、(1)曲頸(きょっけい)4弦琵琶、(2)直頸5弦琵琶、(3)円形胴秦(しん)琵琶、
の3種の琵琶があったとされ、
(1) は西アジア起源で今日の中国の琵琶(ピーパ)のもとになり、
(2) はインドから中国に入ったが、唐代末にすたれ、
(3) は中国で生まれ、今日の阮咸(げんかん)や月琴(げっきん)のもとになったと考えられている。
中国の琵琶は唐代末からフレットの数が増えはじめ、
明代になると、フレットがネック(相)と胴面(品)の両方にあり、
ひざの上に垂直にたてて指爪が義爪(ぎそう)で奏する今日の形の基本ができた。
独奏用の伝統楽曲のほか、器楽合奏や語り物の伴奏に使われる。
朝鮮半島では唐楽(曲頸4弦)や卿楽(直頸5弦)に使われる。
日本にも3種の琵琶が伝来したことは正倉院の蔵品から明らかだが、
現行の日本の琵琶は、すべて(1)のタイプに属し、撥(ばち)を用いて演奏する。
楽器の形態と奏される音楽から、
楽琵琶、平家琵琶、盲僧琵琶、薩摩琵琶、筑前琵琶、錦琵琶の6種に大別される。
楽琵琶は雅楽に用いられ、大型で4柱(じゅう)(フレット)をもつ。
平家琵琶は平曲に使われ、楽琵琶より小型で5柱。
盲僧が用いる盲僧琵琶には決まった形がない。
薩摩琵琶は大きく広がった撥と背の高い柱に特徴があり、
筑前琵琶は腹板が桐製で胴にはめ込み式になっている点で他の琵琶と異なる。
こう書かれてありました。
勉強になりましたね。
この「音楽中辞典」もいい辞典だと思いますので、もっておかれますといいと思いますよ。
音痴の真吾オジサンでも理解できますのでおススメですね。