2013年7月16日
真吾オジサンの雑感
対局者の扇子について。
羽生善治三冠の本の中に、
確か使い古した扇子は捨てるということが書かれてあったように思います。
詳しいことは知らないのですが、多分、プロ棋士・女流棋士の扇子は
自前で用意されておられるのではないかな?と思います。
捨てるくらいなのですから。
でも、これって、外から見ている者からしましたら
勿体ないことをしていると思いますね。
真吾オジサンなどは、タイトル戦とか、A級順位戦とか、竜王戦の1組・決勝トーナメントの扇子くらいは全部
日本将棋連盟さんのほうで用意しておかれて、
それを対局者に必ず使わせるようにされてはどうかと思いますけれどね。
そうしておいて、対局後にその使用した扇子をその都度全部没収するわけです。
こういう扇子、野球で言いますとプロ野球選手の使用したバットやグローブのようなものだと思うのです。
商品価値があるはずだと思いますよ。
仮に商品として売れ行きが悪いようでしたら、どこかの将棋大会の景品とか、
普及の現場のときに何かのご褒美として使えるはずですけれどね。
その扇子を使用された時の対局の棋譜と、対局者がその扇子を広げた姿を写真に撮っておいて、
それらをその扇子に添えてありますと、
−将棋に関心のない子供さんでしたらそうも有難がらないかもしれませんが−
将棋に夢中になっている有段者・それに近いくらいの子供さんでしたら、
こういうご褒美はきっととても喜ばれると思いますけれどね。
きっと友達にも自慢されるだろうと思いますよ。
羽生善治さんの世代でしたら、
升田名人があのときのA級順位戦で使用された扇子で、その対局の棋譜と、写真…
こういう扇子、−今はどうだか知りませんが−
子供の頃だったらきっと欲しがったでしょう?
升田名人ではなくても、木村名人でも、大山名人でも、内藤國雄さんでも、中原名人、米長永世棋聖、谷川名人でも
多分、子供の頃でしたら、そういう扇子なら欲しがられただろうと思いますよ。
きっと、これと同じ事だと思いますよ。
清水忠治さんのような棋道指導員のかたに、こういう扇子を
「普及のために使ってください」
という風にだって使えるはずですけれどね。
医療少年院の青年たちもこういう扇子、それも棋譜と写真付きでしたら、
それはきっと大切にされるだろうと思いますよ。
第2回将棋電王戦のPVの佐藤慎一四段の映像の中で
小学生の子供さんが沢山映されてあるのを拝見しましたが、
そういう子供さんが初段になれたときのご褒美に
こういう扇子をプレゼントしてあげても喜ばれると思いますよ。
子供さんも喜ばれることでしょうし、
そのご両親も、よほどひねたご両親でもなければ、
まあ普通は感謝されるだろうと思いますけれどね。
こういう対局の全てそうしたら、
1年間で結構な数の扇子が集まることになるとは思うのですが、
でも、コストは、こういってはなんですが、まあ知れたものでしょう?
こういうことで、子供さんが、友達に
「将棋って、スゲー面白いぞ!!」
と言い続けてくれるのでしたら、安いものだと真吾オジサンなどは思いますけれどね。
捨てるくらいなら、こういう使い方も考えられてはどうかな?と思いました。