2013年7月24日
真吾オジサンの雑感
コンピュータ将棋と対局する場合の時間配分の問題について。
真吾オジサンは最近では激指10<全戦型>六段+と割と普通に指すこともしております。
ただ、「割と」でして、端の位を取るとかはしますけれどね。
居飛車対振り飛車の場合でしたらね。
まあこういうことをしておるわけです。
そうこうしておりますうちに思うたことがあるのです。
「コンピュータ将棋と対局する場合の時間配分の考え方は、
序盤戦で〜時間、中盤戦で〜時間、終盤戦で〜時間、
という直線的な時間配分の仕方ではなく、
序盤戦→中盤戦→終盤戦→中盤戦→終盤戦という風に事前に思うて、
それなりの、曲線的な時間配分を事前にするべきなのだ。
コンピュータ将棋相手の場合には、人間相手の場合とは異なる時間配分をするべきなのだ。」
こう最近では思うようになりました。
その理由はコンピュータ将棋の粘り強さなのです。
家庭用のPCの場合でしたら、腕自慢の方でしたら、
「しめしめ… 相当に有利な局面で終盤戦まで持ってこれたぞ…」
こういうご経験もおありでしょう?
そして、そのまま勝ちきられたこともあることでしょう。
しかし…
「コンピュータ将棋の粘りで、中盤戦に押し戻されてしまった…」
こういうご経験もまたきっとおありでしょう?
真吾オジサンの経験ではこの構図は非常に多いですよ。
第2回将棋電王戦のツツカナに終盤力で知られる船江恒平五段でさえ、
これ風なことになったでしょう?
なので、そのあたりのことを思いますと、コンピュータ将棋と対局する場合には、
事前にもう
「コンピュータ将棋との対局の場合にはまずはそういう展開になるものなのだ」
くらいに思うておくのが良いということにもなると思うのです。
序盤〜中盤〜終盤という直線的な時間配分の仕方は危険だなと思うようになりました。
ですから時間配分も、もともとそう想定した上で立てるのが良い
と思うように最近ではなりました。
ついでに書いておきますと、こういう展開に、
−終盤戦から中盤戦に押し戻される展開に−
なりますと、人間って本当によく間違えますね。
なので、こういう曲線的な時間配分のほうがベターなのではないかと思うようになりました。
これね、まずは頭が草臥れていることがあると思いますね。
それと気分的にうんざりしてくるからだと思うんですよ。
気分的にうんざりというのは、マラソンでも、駅伝でも
ゴールが見えてきた・近づいてきたのに、またそこからゴールが見えにくくなると
誰だってうんざりされるだろうと思うのです。
これと同じことだろうと思いますね。
「OH〜勘弁して!!」
になりますよね、まあ。
こんな調子では、冷静に指し続けることもできず、間違えもするわけですね。
こういう指し方で、よく大山名人がされて逆転勝ちをされておられましたよね。
それは相手がそうなるのでそういうことにもなった面があるのではないかな?と思いますね。
第3回将棋電王戦がもしあるようでしたら、
真吾オジサンなどはここにも注目だなと思うようになりましたね。
プロ棋士が普通に指して勝とうと思うていらっしゃるようでしたらね。