201388

 

 

 

真吾オジサンの雑感

 

 

 

木村美濃の7三の桂について。

 

 

 

 

激指10<全戦型>六段+と香落ち戦の上手で指しております。

 

毎度、△3四歩▲7六歩△4四歩▲2六歩△3二銀▲2五歩△3三角▲1六歩△4三銀▲4八銀△3二飛or4二飛といった出だしです。

 

こうなりますと、ほぼすべての場合で激指は居飛車穴熊にしてくるのです。

 

 

 

一度だけ、△3四歩▲7六歩△4四歩▲7五歩となった以外は、

 

全部といっていいくらいにこうなったような記憶がします。

 

 

 

真吾オジサンもあれこれと工夫を続けておりまして、

 

以前は美濃囲い→高美濃→銀冠と普通の駒組をしていたのですが、

 

これはこれで勿論勝てることもあるのですが、

 

真吾オジサンの経験したところによりますと、

 

これではどうも玉が動き回るような展開に多少持ち込みにくいのです。

 

 

 

それに、真吾オジサンは厚みのあるような展開のほうを好みますので、

 

最近では、8二玉・7二金・7三桂・6三銀・5二金・5四銀のような形に

 

まずはするようになっております。

 

 

 

これね、よく思うてみますと、所謂木村美濃ですよね。

 

 

 

これは「木村名人がこう指されておられたからな」ではなく、

 

あれこれと試しているうちに最近ではこういうことになりました。

 

 

 

真吾オジサンは以前は、

 

「木村美濃は7三に桂が跳ねていて、この桂頭を守るのに苦労しそうだな…

 

7五歩△同歩▲7四歩△同銀▲8六桂のような筋がいつもあることになって、

 

面倒を見るような展開にはしにくそうだしな…」

 

こんな感じに思うておりましたが、この木村美濃というのは、

 

確か香落ち戦のときに木村名人が多用されたというのでしたよね。

 

 

 

自分であれこれと試してみまして、この木村美濃にされたことも

 

どこか納得できたような気分になっております。

 

 

 

この香落ち戦の上手って、まあ飛車を振るわけですよね。

 

 

 

で、本音としては下手に急戦で攻めてきてもらいたいわけなのです。

 

急戦ですと、香がいないのがむしろメリットにさえもなるわけですからね。

 

 

 

しかし、急戦で攻めてくることはなく、持久戦にされますと、1筋の位が大きいのです。

 

下手が居飛車穴熊の場合ですと、角を▲6八角と、そのうちに引く展開にもなるわけですね。

 

こうなりますと、上手としてはちょっと具合が悪いわけなのです。

 

激指10<全戦型>六段+が相手では、こうなりますと、もう面倒をしっかりとみて、

 

そして受けきって勝つという風にはできないのです。

 

 

 

もしかしたらそうできるのかしれませんが、

 

真吾オジサンの棋力ではまずはこれは無理、ということは分かっております。

 

 

 

なので、上手としましては、角道を閉ざした振り飛車なのですが、

 

攻め味も見せておかないと、要はジリ貧で負かされることがもう待っているわけですね。

 

 

 

なので、上手としましては自玉が薄くはなるものの、

 

7三桂と跳ねておかざるを得ない面があると思いますね。

 

 

 

では高美濃・銀冠で△7三桂にすればいいではないか、ということになると思うのですが、

 

これはこれでありだとも思うのですが、

 

コンピュータ将棋と多く対局をされたご経験のある腕自慢の方でしたら、

 

コンピュータ将棋は大駒をあちこちさせたがる面はご存知でしょう?

 

 

 

この居飛車穴熊の場合では、コンピュータ将棋が▲8六角とかよくしてくるでしょう?

 

これが結構うるさいでしょう?

 

なかなかこの8六に居座る角を追っ払うことができないで、

 

6四・5三の地点にこの角のききがずっとあるようなことになるでしょう?

 

 

 

こうなりますと、大概の場合には勝ちきれないでしょう?

 

「これは、結構いけそうジャン!」

 

くらいの局面に仮に持ち込めていましてもね。

 

 

 

 

このコンピュータ将棋の角の動きの対策の一つに「厚み」があると

 

真吾オジサンなどは思うておるわけです。

 

 

 

美濃囲いですと、どうもこの厚みが足らないように思いますね、経験的にはね。

 

 

 

なので、さきほど書きました8二玉・7二金・7三桂・6三銀・5二金・5四銀のかたちから、

 

6筋の歩を突いてから、6三の銀を△6四銀、5二の金を△6三金左のようにするわけです、真吾オジサンはね。

 

 

これで、激指の角の攻撃に対して、厚みで対抗しようとしているわけですね。

 

 

 

 

この形で多く指しているうちに、

 

「この形はやはり上手の指し方だな…」

 

こう思うところもありました。

 

 

 

この形は7三の桂がそのうちに△8五桂か△6五桂と跳ね出すことになるのですが、

 

すると7三の地点に玉が逃げ込むスペースもできることになるわけです。

 

 

 

真吾オジサンの場合には、この桂を△6五桂と跳ねることが多いのですが、

 

そうなりますと、7七・5七の地点にこの桂の効きがあるわけですね、この桂が6五にいるあいだはね。

 

それに、6五の地点をこの桂が埋めていてくれることにもなっているわけですから、

 

この地点に直ぐに歩とか打たれるとかもないわけです。

 

なので、上部が厚く、入玉の含みのある展開にも持ち込みやすい面はあると思いますね。

 

 

 

 

木村名人の駒落ち戦の棋譜をご覧になられたことがありますか?

 

 

 

木村名人って、駒落ち戦の上手の場合、

 

玉の懐を広げるような展開を割と好まれていたと真吾オジサンは思いますよ。

 

 

 

なので、「はは〜ん、それで木村名人はこの木村美濃を…」

 

と勝手に思うたようなことです。

 

 

 

事実はどうだか知りませんけれどね。

 

 

 

 

 

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