2013815

 

 

 

真吾オジサンの雑感

 

 

 

下化衆生について。

 

 

 

 

広辞苑に、選民ということばはこう書かれてあります。

 

 

【選民】せんみん

 

神から選ばれて他民族を導く使命を持つ民族。

特にユダヤ民族にこの意識が強い。

 

 

 

こう書かれてあります。

 

 

 

この選民ということは、宗教団体にはどこにも大なり小なりあるように思いますね。

 

所謂カルト宗教とみなされているところの人には特にこういう傾向が強いように思いますね。

 

 

 

「広宣流布」とか言うて布教に熱心な教団がありますよね。

 

ここの教団の信者さんは、非常に熱心な人が多いと思いますが、

 

でもその割には教義について詳しくない人も多いのです。

 

 

 

真吾オジサンのほうがよほど法華経のことに詳しそうな気さえもするような人も本当は多いのですけれど、

 

でもそこの信者さんで真吾オジサンのことを有難がる人なんておりませんね。

 

明らかに勘違いしていると思われますことを、それなりの資料なり、辞典なりを用いて説明しましても、

 

「へ〜そうだったのですか。これは私は今まで勘違いをしておったようです」

 

こう言える人なんていませんけれどね。

 

 

 

大概の場合は、誤魔化し始めるか、話題を変えようとかされますね。

 

 

 

真吾オジサンにあれこれと言われたくらいのことでは、

 

転向されることはないわけですね、まあ。

 

 

 

 

彼らはどういえばいいのでしょうね…

 

どうしても指導的な立場に立ちたがるとでもいいますかね。

 

 

 

孟子が

 

「人のうれいは好んで人の師となるにあり」

 

ということを言うておるのですが、そういうことを思い出すようなことが多いですね。

 

こういう人のお話・布教のお話を聞いておりますとね。

 

 

 

 

まあ、こう真吾オジサンなどは思うているのではありますが、

 

しかし、こういう布教に熱心な教団というものは、

 

他人から・世間から多くの批判を浴びながらも拡大を続けているのも事実ではありますよね。

 

 

 

昔からのお寺さんとかは、偉そうなことを言いもされるのですが、

 

もうほとんど若い人から相手にされていないように思いますね。

 

 

 

こういう布教に非常に熱心な教団の場合は、若い人が率先して行動しておりますし、

 

またそのせいであろうとは思いますが、多くの若い人の受け皿になっている面も否めないと思いますね。

 

 

 

その教団の若い信者さんが、その教団の信者さんでない人に対して指導をしたがるわけですね。

 

これで教団の拡大につながっていると。

 

 

 

信者さんもそうした布教によって教団が拡大することを我が喜びともしていると。

 

 

 

 

 

こういうことは、将棋の世界ではあまりないことのように思いますね。

 

 

 

真吾オジサンなどは、

 

「将棋をしていると、楽しいことがあれこれと沢山あるぞ!!

 

学び続けられる楽しさとか、兎も角楽しいぞ!」

 

とか将棋愛好家の口から聞いた覚えはないですけれどね。

 

 

 

こういうことを言うのは、プロ棋士・女流棋士がおっしゃられるくらいで、

 

普通の将棋愛好家の方でこういうことをおっしゃる方って、

 

多分、あんまりいないのだろうなと思いますね。

 

 

 

真吾オジサンの勘ぐりでは、これは

 

「どうすればもっと強くなれるか?」

 

ばかりに関心があるようなことになっているのがあると思いますね。

 

 

 

以前の雑感にも書きましたが、いわば上求菩提ばかりに関心がある感じはどうもしますね。

 

多くの将棋愛好家はね。

 

 

 

下化衆生のほうがほとんどないと思いますね。

 

 

 

こうなる背景には、下化衆生をしたところで、それを評価される人がまずは少なそうなのと、

 

また評価されるシステムにもさほどなっていないので、

 

それでこうなるのではなかろうか?と思いますね。

 

 

 

なので「何だかんだ言ったって、強くないとな…」

 

と、こうなるのだろうと思いますね。

 

 

 

仮に下化衆生に精を出したところでほとんど誰からも評価されることはなかった…

 

これでは、面倒くさくて終いには誰もそういうことをしたがらなくもなるでしょうからね。

 

 

 

「強ければ、あとはどうとでもなることさ…」

 

流石にこうまでは多くの将棋愛好家は思うてはいないだろうなと思いたいのですが、

 

強さばかりが評価される面は真吾オジサンなどは考えもののように思いますね。

 

 

 

 

と言いますのも、宗教団体では教義にはさほど詳しいとも思えない信者さんでも、熱心に布教して

 

そこで自分の仲間が増やせるとそれなりに自慢に思うているのを見ることもあるわけです。

 

こういう面を将棋の世界に持ち込めば、結構将棋愛好家の分母ももっと増えそうにも思いますけれどね。

 

 

 

 

教義にさほど詳しくはないというのは、将棋で言えば技量が低いということですよね、まあ。

 

たとえ、将棋の技量が低くても、何かのことで

 

「お前、凄いジャン! よく頑張ったな」

 

とか仲間内から言われる・忘れずに言うてくれる人がいるようになっていれば、

 

技量は低くても将棋の空間がその人の居場所にもなるだろうにね、

 

とか思いますけれどね。

 

 

 

 

そんなこんなことを思うておりますと、

 

いい意味での選民的なところがあってもいいと思いますね。

 

将棋の世界でもね。

 

選民的な面があるほうが、普及を熱心にされる人が多くなりそうに思いますね。

 

 

 

ただ、飽くなきまでに強さばかりを追うようだと、悪い意味での選民的になりそうにも思いますね。

 

 

 

 

宗教団体の実際の姿って、信者さんがある経典にどれだけ精通しているかで、

 

評価されているともどうも思えないのです。

 

教義にどれだけ精通しているかなんて、

 

実際のところ、あまり重視されていないようにさえ思いますけれどね。

 

しかし、教団は拡大を続けているところもあるわけです。

 

 

 

ここに思いを致したいところですよね。

 

 

 

 

将棋の楽しさをもっと伝える工夫があってもいいですよね。

 

 

 

自分ではちょっと解けそうにもない詰め将棋を解けたときの感動をもっと伝えるようにするとかね。

 

さらに、そうした経験を共感してくれる仲間とか指導者とかいますと、

 

もっといいはずですよね。

 

 

 

指導者「皆んな、この詰め将棋、解けたか?」

 

生徒A「は〜い」

 

生徒B「俺、分かんなかった」

 

指導者「ヒントはこうだ。もう少しよく考えてごらん」

 

生徒B「う〜ん…」

 

指導者「実は私もこの詰め将棋、ちょっと考えたくらいなのだ。難しいよな。特別に第2ヒントはこうだ。」

 

生徒B「おっ! 詰んだぞ! 桂不成で詰むジャン!」

 

指導者「そう。大正解〜。皆さん、拍手」

 

生徒A「お前もなかなかやるジャン!」

 

 

 

こんな感じですと、一人で詰将棋を黙々と解くよりも楽しそうですよね。

 

 

 

まあ、このくらいのことでしたら、今でもされているかもしれませんが、

 

兎も角、下化衆生の工夫は今後はもっとあってもいいように思いますね。

 

 

 

 

こういう工夫は、何もプロ棋士・女流棋士ではなくてもできるはずですけれどね。

 

 

 

 

将棋の技量はさほどのことではなくても、

 

こういうことなら矢鱈に上手くできる方もいらっしゃるはずだと思いますけれどね。

 

 

 

といいますのも、販売職の人って、必ずしもある製品について詳しいとも限らないのです。

 

ある商品に対する知識が深い人よりも、

 

コミュニケーション力が巧みな人とか、口八丁手八丁のような人のほうが

 

大体は上手に売り込みますからね。

 

 

 

「よくあれでユーザーさんがご納得をされるものだ…」

 

と商品に対する知識が深い人からしますと、

 

こういうことが不思議にも見えたりもするのですが、

 

こんなものなんですよ。

 

 

 

 

 

ということで、今後の将棋の世界はこういう面に重きを置くか否かに注目しております。

 

 

 

ただ強さばかりを追うていたら、多分、将棋界のディープ・ブルーが登場したときに

 

プロ棋士・女流棋士の必要性は相当に低下すると思いますからね。

 

 

 

勉強になるというだけなら、実際のところコンピュータ将棋で大概のことはもう間に合いますからね。

 

 

 

にもかかわらず、今まで通りにされていますとね…

 

 

 

こんな調子ですと、下化衆生に工夫をされるどころか、

 

せいぜいがコンピュータ将棋に対して

 

「悪い癖がつく」

 

とかなんとかのネガティブ・キャンペーンをするくらいのことしか

 

思い浮かばないことにでもなりそうですからね。

 

 

 

 

 

 

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