2013829

 

 

 

真吾オジサンの雑感

 

 

 

コンピュータ将棋と対局する場合の含みの多い局面について。

 

 

 

 

沢山、コンピュータ将棋と対局をされた経験のある方でしたら、

 

「コンピュータ将棋って、本当に強いけれど、どこか露骨な棋風だよな」

 

こう思われた方もいらっしゃるのではなかろうかと思います。

 

 

 

コンピュータ将棋って、含みの多さをあまり重視していないと思われませんか?

 

それが良かれ悪しかれね。

 

 

 

人間同士の対局の場合ですと、序盤戦ではこの含みの多さということは大切なことですよね。

 

含みが少なくても勿論いい局面になってしまうこともありますが、

 

大体、強い人はこの含みが多い展開の方を好みますよね。

 

 

 

「もうこの形は棒銀で行くしかないな」より

 

「この形なら棒銀も、腰掛け銀も、早繰り銀も、どれもありだよな」

 

このほうを好まれる方が多いのではないかと思いますね。

 

 

 

こうしておいて、相手の出方を見てからこちらはどれにするかを決める…

 

こんな感じですよね。

 

 

 

 

でも、コンピュータ将棋の場合は、隙あらばいつでも斬りかかると言いますか、

 

ピンポイントでドリルでゴリゴリ…といった感じでしたり、

 

この含みを重視するという風でもないですよね。

 

 

 

船江恒平五段がコンピュータ将棋は局地戦には強いとかおっしゃられていましたが、

 

真吾オジサンに言わせれば、これはドリルでゴリゴリ…

 

表現は異なるものの、多分同じことを言っていると思うております。

 

 

 

 

この含みの多い局面。

 

人間のほうが優位に立てる局面でもあると思いますね。

 

こういう局面を続けて、ポイントを稼げるだけは稼いでおきたいですよね。

 

 

 

 

ただ、勘違いされないで頂きたいのですが、

 

この含みが多いと言いましても、お互いの駒台に駒が多く乗っかっているような局面ですと、

 

これですと人間は勝つのは大変だろうなと思いますね。

 

 

 

こういう局面、中終盤にあるでしょう?

 

「ここは攻めるべきか、一回は受けておくべきか、

 

こういう方針でいくのがいいのか、ああいう方針でいくのがいいのか。

 

あれも一局ならこれも一局だよな」

 

こんなことを思うでしょう?

 

 

 

こういう局面は、コンピュータ将棋ってまずは決定的な大悪手を指すことはないのです。

 

 

 

ところが人間ですと、こういう局面ですと、実によく間違えるのです。

 

それも決定的なミスをしてしまいやすいのです。

 

 

 

相手が人間の場合ですと、攻めをつなぐ巧みさがコンピュータ将棋ほどのこともないので、

 

これでもなんとかなったりもするのですが、コンピュータ将棋が相手の場合ですと、

 

こういう局面でのちょっとしたミスでも

 

あとはもう情け容赦ないような攻め・寄せにあうばかりのことになってしまった…

 

兎角、こういうことになるものですからね。

 

 

 

なので、持ち駒が増えてきた局面で、かつそういう意味での含みが多い展開というのは、

 

逆に人間は注意にも注意が必要な局面でもあると思いますね。

 

 

 

真吾オジサンはこんなことを思うております。

 

 

 

 

 

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