2013年8月31日
真吾オジサンの雑感
蟻の如くに集まりて…
今回の雑感は、徒然草からの引用です。
きっとこういう気持ちになられたこともある方も多いだろうなと真吾オジサンは思うております。
第七十四段
蟻の如くに集まりて、
東西に急ぎ、南北に走(わし)る人、
高きあり、賎しきあり。
老いたるあり、若きあり。
行く所あり、帰る家あり。
夕に寝(い)ねて、朝に起く。
いとなむ所何事ぞや。
生(しやう)を貪(むさぼ)り、
利を求めて、止む時なし。
身を養ひて、何事をか待つ。
期(ご)する処、たゞ、老と死とにあり。
その来る事速かにして、念々の間に止まらず。
これを待つ間、何の楽しびかあらん。
惑へる者は、これを恐れず。
名利に溺れて、先途(せんど)の近き事を顧みねばなり。
愚かなる人は、また、これを悲しぶ。
常住(じやうぢゆう)ならんことを思ひて、
変化(へんげ)の理(ことわり)を知らねばなり。
「常住」というのは「仏教でいう、生滅(しようめつ)・変遷なく、常に同じ状態を続けること。」
「変化」というのは「常住の反対で、一切の事物が絶えず変化してやまないという理法。」
こういうことだそうです。
お尻の青いうちは、あまりこういうことをさほどにも思わないとしたものですが、
それなりの年齢になりますと、そうだよなぁ〜という気持ちにはなりますよね。