2013年11月04日
真吾オジサンの雑感
「猿のごときものの国にせよ。」
直江「何度でも申し上げまする。
国主なるものの身勝手許されませぬ。
たとえ国内乱れようとも、たとえ逆臣に囲まれようとも、
守護職あずかるお館様が自ら国捨てるは本末転倒にして
美しきこの世の流れつくるお考えに逆行するではありませぬか。」
上杉景虎「わしは・・・ 越後統一のために戦い、国の有り様を示した。
されど、家臣・豪族の強欲収まらず、
日昇り夜訪れるまで争いに争い重ねるばかりじゃ。
そのような者どもに如何なる労苦払ったか・・・
そちたちもよくよく存じておろう。
一度たりとも私欲離れ、国の行く末考えた者おるか。
・・・おらぬ。
貰う金なら北条だろうと武田だろうと猿のごとく手差し出し、
挙げ句の果てに国裏切りても眉一つ動かさぬ。
そのような者どもに、なぜわしがかかわらねばならんのじゃ。
猿のごときものの国にせよ。
そして、腹膨らませた猿どもの国となって滅びよ。
わしはそのような者どもに手は貸さぬぞ。
比叡山に登り、仏の道に入る。」