2013年12月11日
真吾オジサンの雑感
ネット消費について。
先日、日経にこういうことが書かれてありました。
ネット販売が店舗を侵食 本・家電で1割超す
スマホ普及で
2013/12/8 2:01
日本経済新聞 電子版
買い物をする場が実店舗からインターネット上に広く移りつつある。書籍と家電製品は2013年度に販売総額に占めるネット経由の割合が1割を超える見通し。いつでもどこでも買えるスマートフォン(スマホ)の普及がネット販売を押し上げているためだ。その結果、音楽ソフト、旅行、書店などの閉店が相次ぐ。店舗を持つ企業はネットと融合した新たな事業モデルで巻き返す。
テレビドラマ「半沢直樹」の原作となった人気シリーズの最新作「ロスジェネの逆襲」。販売部数は80万部を超えたが、実は1割近くがスマホやタブレット(多機能携帯端末)で読まれている。
小説や漫画の電子書籍市場は急拡大。アマゾンジャパン(東京・目黒)では直近の電子書籍のタイトル数が15万と、1年前の3倍になった。
電子書籍や本の通販を加えたネット経由の書籍販売額は13年度に2千億円超となる。店舗を加えた全書籍販売額の1割を上回り、18年度には3割に達する見込みだ。
家電製品の販売額も13年度内にネット経由の割合が1割を突破する。12年の家電のネット通販額は7千億円以上。今年はタブレットやデジタル一眼カメラが伸びる。
ネット販売比率が市場全体の1割を占めると実店舗の淘汰が進む傾向がみられる。例えば06年に達した音楽ソフト。日本レコード商業組合(東京・千代田)は08年までの3年で加盟店が3割減った。ネット比率が2割の旅行販売では、最大手のJTBが3年で100店以上閉めた。
書店も閉店数が拡大している。民間調査では全国の書店数は5月時点で1万4241店。1年で455店減り、閉鎖数はその前の1年の2割増しだ。
ネット上では中古市場が広がり、古書店も減る。最大手のブックオフコーポレーションは15年春までに過去最大の約20店を閉める。「事業モデルを見直す時期にきている」(松下展千社長)
ネットとの競合は実店舗の収益を押し下げる。典型は店頭で商品を下見してネットで買う「ショールーミング」だ。
ヤマダ電機は今春、アマゾンなどネット価格への対抗値下げをした。だが、想定以上に粗利益率が悪化、13年4〜9月期に営業赤字に転落した。
小売り大手はネット事業拡大へ、実店舗を生かした事業モデルづくりに取り組む。セブン&アイ・ホールディングスは18年度までにグループで扱う全300万の商品をネットで買えるようにする。イオンは16年度までにスーパー全店の店頭でスマホを使って撮影した商品を即日配送する。
ネット消費はさらに広がる。スマホは携帯電話の保有者全体に占める割合が17年度末には7割(現在は4割)に高まる見通し。野村総合研究所は18年度にネット消費額(コンテンツ含む)が22兆円と13年度比8割増えると予測している。
「ショールーミング」は多いことでしょうね。
しかし、本当にネット社会に急速に変わりつつありますよね。
小売は規模で勝負!の論理だけでは通用しないことにはなりそうですよね。
利用する側になりますと、有難いようにも思いますが、
でも真吾オジサンの住んでおります広島市くらいの市場規模ですと、
街の灯が次第に消えていきそうな気もしますよね。
店舗は内装外装などなど、どうしましてもそれなりの経費はかかるわけでして、
減価償却の期間のうちに取り戻さないとならないことにもなるわけなのですが、
あまりにネット社会になりすぎますと、まずは店舗で商売をしようとされなくなりそうですよね。
まあこうなっても、別の業種なりで伸びているところがあるのでしたら、
新陳代謝ということにもなるのでしょうけれども、
ただ別の業種でも、店舗を構えてくれないようでしたら、
雇用の受け皿だって減ることにもなるわけですよね。
街全体として見ればね。
こういうことになってしまいますと、
詐欺そのものとか、詐欺まがいのことばかりをする店舗が増えそうな気がしますよね。(笑)
というよりも今でも詐欺まがいのセールストークくらいのことをしている店舗は本当に多いですよ。
企業の規模や知名度に関係なく、そういうことをしているところは多いけどな。
いちいちもう怒る気にもなれないくらいに多いとさえ思っておりますが。(笑)
まあこれは何も今に始まったことでもないのですが、デパートのテナントさんとかは生き残るのに必死で、
かなり怪しげなことをセールストークで平気な顔をして言っているところって、多いですもんね。
コスメ関係の売り場はあれは詐欺の巣窟くらいにさえ思うことも多い・・・(笑)
まあこうでもしないとならないようなことになっているのでしょうね。
でも、そういうことをしても、そこの店舗が笑いが止まらないほど儲かっているわけでもないのですからね。
まあ兎も角、効率的な社会にはなるのでいい面も勿論多いはずなのですが、
しかし全体としてみれば、こういう社会が本当に豊かな社会なのだろうか・・・
という気持ちにもなりますよね。
個々の企業・人としては、それなりに対応していくより他はないのでしょうけれども、
社会全体の問題としてこういう社会が本当にいいのかねぇ〜ということも考えてもいいように思いますよね。