2014年6月15日
真吾オジサンの雑感
家のつくりやうは、夏をむねとすべし。
今回の雑感は久しぶりに徒然草からの引用です。
次第に暑くなってきましたから、以下の話をまあ話のネタにでも使って下さいね。
第五十五段
家のつくりやうは、夏をむねとすべし。
冬は、いかなる所にも住まる。
暑き比(ころ)わろき住居(すまひ)は、堪へ難き事なり。
深き水は、涼しげなし。
浅くて流れたる、遥かに涼し。
細かなる物を見るに、遣戸(やりど)は、蔀(しとみ)の間よりも明(あか)し。
天井の高きは、冬寒く、燈(ともしび)暗し。
造作(ざうさく)は、用なき所を作りたる、見るも面白く、
万(よろず)の用にも立ちてよしとぞ、人の定め合ひ侍りし。
造作というのは、「家の立て方、工事」だそうですよ。
クーラーのない頃のお話ではあるのですが、
こういうのもいいと個人的には思っております。