2014年9月6日
真吾オジサンの雑感
碁をやむごとなき人の打つとて、
「枕草子」を拾い読みしております。
こう書かれてあるところがありましたので、紹介させて頂きましょうね。
将棋の世界のことを思うたりしまして、ちょっとだけ可笑しくなりましたからね。(笑)
〔一四一〕
碁をやむごとなき人の打つとて、紐うち解き、
ないがしろなるけしきにひろひ置くに、
劣りたる人の、居ずまひもかしこまりたるけしきにて、
碁盤よりはすこし遠くて、及びて、
袖の下は、いま片手して控へなどして打ちゐたるも、をかし。
【現代語訳】
碁を、身分の高い人が打つとて、直衣の紐を解き、
無造作な様子で碁石を悠々とあちこち盤上に置くのに対して、
身分の下の人が、態度もかしこまった様子で、
碁盤よりはすこし離れて、及び腰で、
袖の下はもう片方の手でおさえなどして打っているのも、おもしろい。
こう書かれてありました。
まあ話のネタにでも。